“得体の知れない”思いを共有する人が少しでもいれば
文書は最後に、「この文書は私と母の一方的な言い分を記したものだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。それでも、色々な事情があったのだということを理解してくださる方が1人でもいらっしゃいましたら幸いです」と締められている。この気持ちが、小室さんの本心なのだろう。だから、元婚約者への“得体の知れない”思いを共有する人が少しでもいれば、それは彼の意図がかなったということなのだ。
もちろん、金銭トラブルがここまで長引いた以上、結婚についての国民感情は、トラブルを解決しただけではおさまらない。秋篠宮殿下も2018年11月の誕生日会見で、一般の結納に当たる「納采(のうさい)の儀」をするためには、「多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況」になる必要があるとした。しかし、「多くの人が喜ぶ状況」とは主観的で、数字で測れない問題だ。
宮内庁長官は文書を高評価
私は、眞子内親王殿下の結婚は、今年の10月をめどに進んでいるだろうと予測している。今年10月、眞子内親王殿下も、小室圭さんも、30歳の節目を迎えられる。また、秋篠宮殿下は昨年11月の誕生日会見で「結婚することを認める」とおっしゃっている。同じ問題について2度、つまり今年の会見でも「認める」とおっしゃるとは考えにくい。今年の秋篠宮殿下の誕生日までに、ご結婚問題は決着していると思っておられるのではないだろうか。
また、西村泰彦宮内庁長官は、文書が発表された同じ日の長官会見で、その日の午前中に文書を皇嗣職から受け取ったと話した。そして、文書について、小室さん側と元婚約者の話し合いの経緯についても理解ができ、「非常に丁寧に説明されている印象だ」と高評価をしている。今回の小室さんの文書により、全体が結婚に動いているのは間違いないだろう。