秋篠宮家の長女、眞子内親王殿下(29)と小室圭さん(29)の結婚が延期となってから丸3年。お二人の結婚の行方が注視されるなか、4月8日、小室圭さんが代理人である弁護士を通じて、文書を発表した。文書の概要や脚注を含めて、A4用紙28枚にもわたる長大な文書だ。
「私と眞子様の気持ち、そして結婚に対する思いに変わりはありません」と、「はじめに」で述べているこの文書の内容は、「実際の経緯をある程度明らかにすることを通じて、これまで世の中に出回ってきた金銭トラブルと言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正することを目的」としている。そして、金銭トラブルや小室圭さんの母・佳代さんの元婚約者に対する小室圭さんの考えが、非常に細かく説明されている。
反論にも抜かりなく
想定される反論についても、抜かりはない。例えば、これまで金銭問題に対する報道を黙殺してきた理由については
「一部の例外を除いて金銭トラブルと言われている事柄に対する私や母の認識を公にすることを避けてきた理由は、元婚約者の方のプライバシーを必要以上に晒すことになる可能性もあると考えたためです」
と、答えを用意している。小室さんには文書でなく会見を求める声も大きいが、確かに相手のプライバシーへの配慮という視点を持ち出せば、答えを練ることのできない会見は難しいという理屈は成立する。
元婚約者にお金を渡せば済む話なのになぜそうしないのか、という意見に対しても
「どのような理由があろうと、早期解決と引き換えに借金でなかったものが借金であったことにされてしまう事態を受け入れることはできないと考えたからです。(中略)一般的には金銭トラブルと呼ばれていますが、切実に名誉の問題でもありましたし、今でも、同じように受け止めています」
と、“名誉”という心情で説明した。
その中でも私が注目したのは、「恐怖」という言葉だ。小室さんは、2017年12月に初めて金銭トラブルについての報道が出た後、複数の弁護士に相談したそうだ。「その際にどの弁護士からも共通してアドバイスされたのは、反応すべきではなく何もしない方がよい、いずれにしろ話し合いで解決するのは困難だろうといったことでした」としている。この対応が弁護士として正しいかどうかは、異議を唱える方もいるだろうが、その点はひとまずおく。
大切なのはその先だ。