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揚げ足をとられないディベートのような文章

 文書は全体に一貫してディベートのように揚げ足を取られないよう注意が払われている印象で、自身の正当性を前面に押し出して元婚約者側を暗に批判しているとしか思えない内容です。また、『解決金としてお金を渡したとしても、そのお金は借金の返済だったと誤解されてしまう』とした上で、解決金を払えば『将来の私の家族までもが借金を踏み倒そうとした人間の家族として見られ続けるということを意味します』と綴っています。

『眞子さまを、借金を踏み倒そうとした人間の家族にするべきなのか』と言っているわけです。それでもお金を払うべきだというのかと、マスコミに、そして国民に、問うたわけです。これには眞子さまの意向も反映されていたとされているが、そうだとしても皇室への敬意が微塵も感じられない攻撃的な文書という印象はやはりぬぐえません。和解金ではなく、解決金と表現している点も冷徹な感じを受け、気になります。

学生の頃に知り合ったお二人も今年は30歳に。小室圭さんは自ら述べた「内親王様をお迎えすることは、非常に責任が重い」という言葉のとおり、説明が求められている ©JMPA

 小室さん側はその後、解決金によって金銭トラブルを解消する方向に舵を切ったようですが、文書が発表された4月8日は、皇室にとっても国民にとっても喫緊の課題となっている安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議の第2回会合が予定されていたにもかかわらず、この日にバッティングさせたことは、小室さんには皇室に対する尊崇の念がかけらもないことを意味しています。多分、第2回会合があることを知らなかったのでしょう。眞子さまのことも、“名家のお嬢さま”程度の認識なのではないでしょうか」(同前)

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眞子さまも「結婚できれば関係ない」の感覚?

安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議に臨む大橋真由美上智大教授=3月23日、首相官邸

 

 有識者会議の議論は眞子さまにも関係する問題を含んでいるが、小室さんと眞子さまは今年中に結婚できれば関係ないといった感覚なのかもしれない。皇室の未来に小室さんが関心ないのも嘆かわしいが、皇位継承順位第1位の皇嗣の長女も同じご感覚なのだとしたら、非常に残念だとしか言えない。