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《連続不倫訴訟》40代電通マンを“被害女性の会”が追い詰め、ついに初公判! X氏は直撃に「同時進行の恋愛の一環」

genre : ニュース, 社会

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「被害者の会」にC子さん、D子さんも合流

「奥さんが『新しい被害者見つかりました!』と教えてくれたんです。Xがそう簡単に改心するとは思っていませんでしたが、まだ性懲りもなく女遊びしているのかと衝撃を受けました。偽名も東京時代と変えていませんでした。すぐに名古屋のC子さんに連絡すると、全く同じ手口で女性を漁っていることがわかりました。

 しかも、A子が買って私も着ていたガウンまで東京から持って行って、他の女性に使い回していることも発覚しました。本当に気持ち悪い……。そしてLINEグループにC子さんも合流して、情報共有を始めました」(B子さん)

 新たな被害者が見つかるまでの間も、X氏の妻とA子さん、B子さんの3人の関係はずっと続いていた。とりわけB子さんとX氏の妻は頻繁に連絡を取り合い、悩みを相談し合うようになっていた。

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「(X氏の妻について)夫が不倫している事実を知りながら離婚せず、行動も起こさなかったことに対して完全に納得はしていません。ただ『幼い娘から父親を奪いたくない』という奥さんの気持ちも理解できるんです。それに話を聞くとXは家に生活費を振り込んでいないようで、2人の小さな子供を育てながら仕事も忙しくしている彼女に同情した部分はあります。

 私やA子と奥さんは決定的に立場が違いますが、それでもXに罪を償わせたいという気持ちは一緒。お互いの立場を話し合ううちに、何でも話せる友人のようになっていきました」(B子さん)

「まさか奥さんも含めた『被害者の会』とは」

 C子さんが当時のことを振り返る。

「ほかに女性がいるかもとは思っていましたが、まさか本人の奥さんも含めてすでに“被害者の会”が出来ているとは思っていませんでした。正直に言えば、最初はこの人たちはどうしてこんなに協力的なんだろう、って不審に思いました……。被害者を装って、妻と結託して私からお金を取ろうとしているのかとさえ思いました。知らなかったとはいえ、私は既婚者の男性と交際していたわけですから。

 でもそうではなかったんです。彼女たちは純粋に『これ以上被害者を増やしたくない』という思いで情報収集をしていた。それで私のことも迎え入れてくれました」(C子さん)

 C子さんと同時期にX氏の妻に連絡したD子さんも、ほどなく“被害者の会”に加わった。

取材に応じるA子さん、B子さん、C子さん

「驚きました。私はXの正体を知り、訴訟も視野に入れて動き始めていたところでした。ただ『名古屋の部屋を引き払う』と言われていたので、書類の送り先がわからず困っていたんです。でも掲示板を見て他にも被害者がいることを知って奥さんに連絡をしたら、まさか奥さん自身が協力してくれるとは思ってもいませんでした。

 A子ちゃんもB子ちゃんもC子ちゃんもみんなタイプはバラバラだけど優しい子ばかり。彼に騙されていたと知った時は食事も喉を通らないほど落ち込みましたが、彼女らと支え合うことで訴訟も進められると感じています」(D子さん)