昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/05/04

2003年頃まで、キャラ芸人といえばつぶやきシローさんだった

――小島よしおさんやスギちゃんなど、サンミュージックの芸人さんは人を傷つけないスタイルの笑いが多いような気がします。この芸風は“社風”なのでしょうか。

ダンディ 今はサンミュージックを離れてしまいましたが、ヒロシくんのネタもネガティブだけど他人を攻撃するものじゃなかったし、自己解決する安心感がありますよね。

 

 そもそも僕がブレイクした2003年頃まで、キャラ芸人といえば『ボキャブラ天国』で人気の出たつぶやきシローさんくらいしかいなかったんです。しかもそれもずいぶん前のことでしたから、僕のような芸風が当時は目新しく映ったんでしょう。浅草のベテランではなく、若手芸人が蝶ネクタイしてアメリカンコメディのパロディをやるっていう“キャラ頼り”の芸がヒットして。

 すると今度は紆余曲折を経た後に「キャラ芸人」に行き着く人が多くなってきて、『爆笑レッドカーペット』でワイングラス持って「ルネッサーンス」って言う人たちが出てきたり、ワイルドな男が登場したりしたんです。そうして彼らがブレイクするとまたそこを目指してくる人が集まって、段々とサンミュージックの色になっていったのかもしれません。

 髭男爵、小島よしお、スギちゃんと事務所にキャラ芸人が増えてくると、「懐かしのメンバーを集めた企画をやりたいんですけど」っていうお声もかかるようになって、みんなでわーっと出演できるから事務所としてもありがたいんです。地方営業のお話をもらって都合が合わないときも、「髭男爵はその日ダメなんですけど、スギちゃんなんてどうですか?」という逆提案もできますしね、はい。

 

 正統派漫才の多いよしもとさんとは対照的で、しゃべくりが弱いのは辛いなあと思うこともありますが、うちはキャラ芸人の宝庫、ってことでいいのかなって思ってます。

お笑いの事務所は、わりと芸人がほったらかしにされやすい

――キャラ芸人は「一発屋」と言われる方も多いですが、サンミュージックのみなさんは浮き沈みがありながらも逞しくサバイブされています。生き馬の目を抜く世界で生き残れる秘訣はなんですか。

ダンディ 自身の努力はもちろんですが、マネージャーの数が足りないというマンパワー的な問題もあって、お笑いの事務所ってわりと芸人がほったらかしにされやすいんです。でもサンミュージックで言えば、他の事務所に比べてサポートが手厚いかもしれません。