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ダンディ坂野53歳・CM契約数は独走状態…「テレビから消えた芸人」がしぶとく生き残れた理由――2020 BEST5

ダンディ坂野インタビュー #1

2021/05/04
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2020年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。エンタメ(男性)部門の第3位は、こちら!(初公開日 2020年8月30日)。

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「無理して周りに合わせる必要ないんじゃないかなって」「人とズレてても、いいんじゃないですかね」。東京メトロ「オフピークプロジェクト」で、「ピークを知る男」としてこうつぶやくお笑いタレントのダンディ坂野さん(53)。所属事務所でCM契約数1位ともいわれるダンディ坂野さんが「一発屋」で終わらずに、華やかに見えるバラエティ番組以外のフィールドでも活躍を続けられた理由を聞いた。(全2回の1回目。#2に続く)

ダンディ坂野さん

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なぜダンディ坂野にCMオファーが集中するのか?

――以前、カンニング竹山さんがラジオで「所属事務所のサンミュージックでCM契約数No.1はいまだにダンディ坂野だ」と暴露して話題になりました。これは本当ですか?

ダンディ坂野(以下、ダンディ) 今現在1位かどうかはちょっとわからないんですが、少し前まで独走状態だったみたいですね。我が社にはCMクィーンがいたんですが、CMキングはダンディ坂野と言われてるみたいです(笑)。とにかく言えるのは、今でもこうしてたくさんお仕事をいただけているのが一番ありがたい、ということですね。

――ダンディ坂野さんが所属されているサンミュージックにはカンニング竹山さんやメイプル超合金など、テレビでひっぱりだこの人気芸人が多数在籍しています。その中でなぜダンディ坂野さんに、長年にわたってCMのオファーが集中するのでしょうか。

ダンディ 社内の広告担当者いわく、確かに企業さんから(ダンディ坂野の)名前が上がりやすいというのは聞いたことがあります。

 

 よく人から言われるのと自分自身が感じる点では、大きな意味で不潔感がないからかなと思っていて。黄色いスーツを着た中肉中背のおじさんが一言「ゲッツ!」と叫ぶ。そんな人を貶めない芸風と、誰にでもわかる短くて真似しやすいサイズ感が、企業さんの売り出したいものとハマりやすいのかなと、勝手に分析しています。それに「ゲッツ!」という言葉自体が前向きなものですから、重宝されやすいのかもしれませんね。