3月からスタートした携帯電話会社のオンライン専用プラン。NTTドコモ「ahamo」、au「povo」、ソフトバンク「LINEMO」など、テレビCMで見かける機会も増えてきた。「月々の通信料金の支払いが安くなるなら、乗り換えてみようかな」と検討している人も多いだろう。

docomoのahamo発表で幕を開けて大手3社格安プラン競争。出そろったいま考える「選び方」とは ©AFLO  

結局、3社のうちどれがいいの?

 まず迷うのが「3社のうち、どれがいいのか」という点だ。

 それぞれデータ容量20GBで、ahamoが月々2970円(税込・以下同)、povoとLINEMOが2728円となっている。ahamoがちょっと高いように見えるが、1回5分までのかけ放題が標準装備となっている。povoとLINEMOは1回5分までのかけ放題は550円のオプション扱いだ。料金を比較すると、3社であまり違いはないように感じる。

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 サービス面において比較すると、ahamoは82の国と地域で20GBのデータ容量が使えるのが特長だ。しかし、コロナ禍でなかなか海外旅行や出張に行けないなか、すぐに活用できるわけではないので、今のところはあまり魅力には感じないかも知れない。

 povoに関しては220円を支払うと24時間、データ容量が使い放題になる。「週末にちょっと旅行する」「今日は1日中、ビデオ会議」といった使い方にマッチする。

 LINEMOはLINEを使う際、チャットだけでなく、音声やビデオ通話の時、データ容量を消費しないのが差別化となる。

大手三社の格安プラン比較

選ぶ基準は…

 これらのポイントと自分の使い方が合うようであれば、乗り換えをオススメする。一方で、「さほど違いを感じないが、とにかく安くしたい」というのであれば、NTTドコモユーザーであればahamo、auユーザーであればpovoを選んでおくのが無難だ。ahamoもpovoもメインブランドの料金プラン扱いなので、移行しやすいのだ。ソフトバンクからLINEMOの場合、料金プラン変更ではなく「ブランド変更」という扱いになるため、いま使っているスマートフォンのSIMロック解除という手続きが必要となってくる。