みんなでつないで勝利を目指せ。復活を期する中日・田島慎二と木下雄介の想い

「マイナスな発想もネガティブな考えもなくなりました」

　手術から数日後、ナゴヤ球場に来た木下雄介に今の心境と、大野雄大、福のことについて話を聞きました。

「福さんからは『帰ってくるまで登場曲を使わせてもらっていいか？』と連絡をもらいました。めちゃくちゃうれしかったです。大野さんの話は初めて聞きましたが、本当ににうれしいですし、励みになります。大野さんの試合を期待して見ておきます。

　又吉さんもメーカーの人に頼んでTシャツを作ってくれたり、みんなもSNSでいろいろやってくれたので、ファンの方からもたくさん励ましのコメントをもらって、マイナスな発想というか、ネガティブな考えはなくなりました。もう一度、あのマウンドに戻れるようにやっていきます」

　中継ぎ、クローザーというのは自分1人だけでなく、みんなでつないで「チームの勝利」を目指します。

　田島は1年間リハビリで投げられなかった悔しさ、そしてサポートしてくれたまわりの人への恩返しの思いをこれからマウンドで見せてくれると思います。

　木下雄介はリハビリがはじまったばかりです。一般的にトミージョン手術をすると復活までに１年はかかります。それにプラスして、脱臼した右肩のリハビリとなります。復活するには、プロ野球界でも前例がないような厳しい道のりになるでしょう。

　だけど、どれだけ厳しいリハビリだとしても、単調な毎日に心が折れそうになったとしても、自分だけじゃなく、復活を願ってくれている家族や仲間のため、そして木下雄介を待っている「黄金魂」のために頑張れるのではないでしょうか。

　先発・大野雄大の後を受けて、8回に「黄金魂」のかかるバンテリンドームのマウンドに木下雄介が上がる日が来るのをみんなが信じています。

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