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男性限定の祭祀にも女性皇族が参列できるようになった

 しかし、現代の皇室では改革・改善が進められていることも事実なのです。6月30日と大みそかの12月31日に行われる宮中祭祀『大祓の儀』に参列する成年皇族は、かつては慣例として男性に限られていましたが、皇族方の減少などを背景に2014年6月、女性の成年皇族も参列できるように慣例が改められました。

 この年の12月には、眞子さまが女性皇族としては1948年に特例で参列された喜久子さま以来、66年ぶりのご参列を果たされ、2019年6月には佳子さまも参列されています。神事は“愛子天皇”実現の妨げには必ずしもなり得ないのです」(同前)

2020年3月、賢所皇霊殿神殿参拝のため皇居に入られる雅子皇后と長女・愛子さま ©JMPA

コロナに翻弄される菅政権に皇室の喫緊の課題を託していいのか

 コロナ禍の中、水面下でくすぶり続けている「“愛子天皇”待望論」とでも言うべき議論の行方は、やはり自民党政権の本気度にかかっているといえるだろう。

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「今年1月に毎日新聞が行った世論調査で首相にふさわしい人に、現職の菅首相を3位に抑えて1位となった河野太郎行政改革担当相と、2位につけた石破茂自民党元幹事長は共に女性天皇容認派です。菅首相が新型コロナウイルス対応に翻弄され、女性天皇の是非について議論を避け続けるのであれば、河野氏か石破氏に首相の座を譲るべきではないでしょうか。大学2年の愛子さまは今年中に成年になられるわけで、ご自身の意思でご結婚を決められるようになるのです。秋篠宮さまは英オックスフォード大大学院留学中にご結婚を決められています。もはや待ったなしなのです」(同前)

 菅首相は、内閣不信任案の提出は衆院解散の大義名分になると述べたと伝えられる。このコロナ禍の中、ワクチン接種も進まないにもかかわらず解散を口にするとは、KYとしか言いようがない菅首相に、国民と皇室の喫緊の課題を託すわけにはいかないのではないだろうか。

2021年4月6日、お手まきをなさる天皇陛下(皇居・生物学研究所脇の苗代で。宮内庁提供)