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高橋宏、森、田島…ドラゴンズの二軍投手24人の“今”を浅尾コーチに聞いてみた

文春野球コラム ペナントレース2021 共通テーマ「二軍」

2021/06/09

 今年もコロナの影響で取材が制限されている。一軍は把握できても、二軍の情報は少ない。しかし、ファンは知りたいはずだ。この度、仁村徹二軍監督、武山真吾二軍バッテリーコーチ、浅尾拓也二軍投手コーチの協力で全選手の今を聞くことができた。今回は浅尾コーチによる投手編(取材は6月4日に行ったもの)。

 まずは先発ローテーション6人。現在、最も安定感があるのは岡野祐一郎だ。「一番良くなったのはコントロール。コースの間違いがなくなりました。二段モーションやクイックなどフォームも工夫していて、タイミングをうまく外しています」と分析した。

 笠原祥太郎は武器を手に入れていた。「今、3種類のストレートを投げられるんです。140キロ、130キロ、120キロ。落ちないチェンジアップというか、変な空振りをするバッターが増えましたね」。

 松葉貴大は投球の幅を広げるチャレンジをしている。「何かは言えませんが、松葉はストイックで常に考えながら、取り組んでいます。うまく行かないこともありますが、しっかり反省して次に繋げています」と評価した。

 ベテラン山井大介も健在だ。「とにかく修正能力が高い。調子が悪そうでも、試合には仕上げてくる。自分で必要と感じた練習はどんどんやりますし、いいお手本です」と賛辞を送る。

高橋宏斗、森博人、田島慎二の「今」

 ドラフト2位ルーキー森博人は5月末から先発に。「勉強の一環です。森は最初から最後まで100の力で投げてしまう。でも、力んで148キロ、軽く投げて150キロってよくあるんです。その感覚を長いイニングを投げる中で身に付けて欲しい。力を抜くというより入れ方の問題」と説いた。

 高橋宏斗については「投げる度に成長しています。今、155キロまで出ますが、試合では点を取られる。でも、打たれることで多くを学んでいます。宏斗は課題を感じ取るのが早い。ポテンシャル的には一軍の可能性はありますが、まずは一年間休まずに投げる体力を付けて、将来的に長く活躍して欲しいですね」と先を見据えた。

高橋宏斗

 次に試合メンバーに選ばれているリリーフ陣。三ツ間卓也については「チェンジアップの時に腕を振れるようになったのが大きい。強気に内角を攻めますし、良い状態をキープしています」と評価。

 田島慎二も好調だ。「めちゃくちゃいいですね。連投はまだですが、今は一軍の調子がいいので、無理はさせていません。タジは自己管理もうまい。時期が来たら、もう一段上げられます」と目を細める。

「150キロ近く出ますし、結果を出し続ければ、チャンスはあります」と評するのは佐藤優。鈴木博志は「開幕当初の感覚を取り戻すために体重移動や体のどこを意識するかに取り組んでいます」と説明。マルクについては「一軍で通用するボールを投げています。ただ、時々詰めが甘く、追い込んで打たれるのがもったいない。でも、意識は変わっています。悩みのレベルが上がりました」と成長を口にした。

 松田亘哲も奮闘中だ。「きっちり仕事をしています。ムキになって投げなくなりました。森の話と共通するんですが、松田は8割の力でリリースする感覚を掴みました。理解と習得が早いです」と感心した。

 岡田俊哉については「少し状態が落ちていましたが、戻ってきました。今年、変わりましたね。個別の時間に人一倍練習しますし、背中で見せるようになってきました」と変化を感じている。