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 2月の森喜朗氏の性差別発言の際にボランティアが約1000人辞退したと公表された。

 今またコロナ禍や五輪開催に疑問を持った人々が辞退しているのか? その補充のためにこっそりバイト募集をかけているのだろうか。組織委員会は森騒動後のボランティア辞退者数は「更新した公表数字はない」と記者に回答している。またここでも秘密主義だ。

いまだにスケジュールが分からないのは…五輪そのもの

 求人広告は自分でも調べたら簡単に見つかった。ある広告は人手集めによほど必死なのだろうか、

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「※夏のスケジュールがわからなくても申請だけでもOK!」

 とあった。

 いまだに「夏のスケジュールがわからない」のは東京五輪だろうに。

 こんなツッコミが誰でも浮かぶほど大ボケがすごい「東京五輪師匠」。

 私が「師匠」と呼びたい理由はそれだけではない。東京五輪師匠だけは何をやっても許されるからだ。

 金遣いが荒い、差別やパワハラを週刊誌に書かれっぱなし、でもコロナ対応は優遇されている。もうやりたい放題である。

五輪担当相も「見せてもらえない資料がある」

 少し前に、

『見えない予算 東京五輪人件費「一人1日30万円」 組織委内部資料、実額は非公表』

 という毎日新聞のスクープがあった。東京五輪の会場運営を企業に業務委託する際の内部資料だという。企業に一人1日30万円も払う? だとしたらどこに中抜き、いや、納められるのか。

 この件について丸川五輪担当相は国会で問われると「守秘義務で見せてもらえない資料がある」と答えた。何のための五輪、五輪担当相なのか。

丸川五輪担当相 ©JMPA

 すると東京五輪師匠は日本看護協会に大会の医療スタッフとして看護師500人を派遣するよう要請!

 複数の看護師の声を報じたのがスポーツ報知。『「五輪中止してほしい」「正直行きたくない」看護師500人派遣巡る現場の声』(4月28日)。

 さらにこんなスクープも。『五輪選手は入国初日から練習OK』(読売新聞オンライン4月25日)。

 選手やコーチらは入国後はウイルス検査を毎日実施し、行動範囲を限定することを条件に、入国初日から練習を認めることになるという。

《国民の生活が著しく制限される中で、アスリートへの対応は特例中の特例。(略)当然、政府や東京都、大会組織委員会など関係機関には丁寧に説明を尽くす姿勢が求められる。》