時代の流れとともに「心が離れてしまった」スタッフも
ジャニーズ入所から44年が経ち近藤のポジションも変化してきた。「ギンギラギンにさりげなく」「ミッドナイト・シャッフル」等の大ヒット曲を歌い、事務所の一大功労者である事は間違いない。しかしながら、「実力以上に若い頃から藤島メリー泰子名誉会長の庇護を受け続けて来た」と周囲に思われてしまっていたのも事実だった。そんな背景もあり、時代の流れとともにスタッフの中には心が離れて行ってしまう者もいた。
「今となっては、古くから近藤さんを知る“マッチの理解者”は事務所に数人だけ。メリー氏や、超ベテランの幹部、4年程前に近藤さんの所属レコード会社からジャニーズに移籍して来た、こちらもベテランの社員…。当然、若手スタッフからは気安く話しかけられない様な存在ですし、今回の退所にもみんな戸惑っています」(同)
「こっちの仕事のタイミングは、俺の気分で決めているから」
「次男」である東山との対比も大きい。
「ドラマや映画、情報キャスター、後輩タレントの舞台の演出…東山さんの仕事は量も質も一流です。片や、近藤さんは芸能活動よりもレーシングチームの監督業の方が忙しそうになっている。音楽活動は2年に1曲位のペースで新曲を出す程度ですからね。以前『こっちの仕事のタイミングは、俺の気分で決めているから』と打ち合わせで豪語していて、周囲の関係者達も苦笑いするので精一杯という感じでした」(同)
東山が「後輩たちにも、ファンの人たちにも何の説明もなかった。僕らは沢山のファンの人達に支えられている。それと向き合うのが礼儀の一つだと思う」と訴えた様に、長年支えられたファンに対しても直接言葉が伝えられることはなかった。
「近藤さんは去年、デビュー40周年ツアーを開催する予定でしたが、11月までの公演は新型コロナウイルス感染拡大のため延期となっていました。更に、12月に開催予定だった東京公演は自らの不倫報道による活動自粛のため中止、そのまま退所に至りました。これでは“ほっぽり出した”と言われてしまってもしょうがない。ずっと会える事を待ちわびていたファンが不憫でなりませんよ」(同)