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「暴動は予測できなかった」バックヤードで担当者が謝罪

「混乱が徐々に緩和されてきたのが13時少し前くらいだったと思います。警察が先導して、商品を持っている人からレジで会計をする流れになった。だから僕らを含めた先頭集団は1つも通常サイズのベアブリックが買えず、後ろから人を押し退け、力ずくで商品を奪った人達が買っていくという状況でした。

 そんなの納得できませんから。店員にそれを主張すると、バックヤードに呼ばれました」

 A氏と仲間2人が案内された部屋には、グッズの企画や販売を行っているという「株式会社アートボックス」の代表を名乗る人物と、主催社の一社であるフジテレビの名札を下げた担当者、スタッフらしき人物の計3人が待っていた。

「その人たちからは、『今回の暴動は予測できなかった。先頭に並んでいたにもかかわらず購入できなかったことについては申し訳ない』と謝罪されました。後方から流れ込んできて、力ずくで商品を奪った人たちに購入をさせないようにして欲しいと伝えましたが、『それはできない』と。ただ先頭に並んでいた僕らは、特別措置として在庫から1人20個を購入できるように取り計らってもらいました。本当は1000個購入する予定だったんですけどね……」

特設ショップに押し寄せた転売ヤー ©文藝春秋

 A氏が前述するように、メディア・トイの公式店舗でベアブリックの限定品が発売される際には、こうした混乱を避けるために完全事前抽選制で販売されている。しかし運営側は今回、そうした方策をとっていなかった。

主催のフジテレビらは「一時的に混乱」とコメント

 展示会の主催社の一社であり、A氏の対応にあたったフジテレビと、今回のグッズの企画・販売を行っている株式会社アートボックスに事実関係を確認したところ、「古代エジプト展」(東京展)広報事務局の担当者から「古代エジプト展」主催者の名前で、以下のような回答があった。

「古代エジプト展の初日に、展覧会特設ショップに来場者が集中してショップ内が一時的に混乱したため、来場者から通報を受けた警察が出動したことは事実です。販売方法は製造元の株式会社メディコム・トイとも相談したものですが、購入者が殺到するとは予想しておりませんでした。なお、今回の事態を受けて販売体制の見直しを行っており、その後のトラブルは発生しておりません」

 取材班は現場で撮影された動画を入手。そこには転売ヤーが殺到し、大混乱する様子が記録されていた(#2)。

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