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元妻のSOS「殴られた!」「警察を呼んでください!」

 一方、元妻の目撃情報は少なかった。しかし、「2020年11月頃、元奥さんがうちへ飛び込んできた」と証言する高齢女性に話を聞くことができた。

「元奥さんが突然、『殴られた! 助けてください! 警察を呼んでください!』と財布も携帯も持たずに、血相を変えてやってきたんです。田中さんと夫婦喧嘩をしたようで、『旦那と別れたい。長男(大翔くん)を施設に預けて、家を出たい』『旦那が酒を飲んで暴れる』なんてことも言っていました。田中さんは子供を虐待しているわけではなかったようだけど、元奥さんは『(夫は)子供がおらんような感じで無視する』と不満に思っているようでした。夫婦喧嘩は激しくて、よく警察を呼ばれていましたよ」

田中容疑者らが住んでいた県営住宅 ©文藝春秋

 元妻は田中容疑者と2020年12月に離婚。しかし田中容疑者が逮捕された4月、一家が住んでいた部屋の前に《ごめんね。ありがとう。ママ》というメッセージとともに花が置かれていたことから、田中容疑者の逮捕後に元妻が自宅を訪れたと見られている。

「自分が出ていかなければ死なずに済んだのに、ごめんねという母親の思いなのかな。夫婦喧嘩は酷かったけれど、元奥さんは優しい人だったと思いますよ。私が足が悪いのを気遣ってか、朝のゴミ出しでの時『ゴミがあったら私が持っていくので置いておいてください』と言ってくれることもありました」(同前)

田中容疑者(「FNNプライムオンライン」5月6日配信より)

子供は「母親よりも田中さんに懐いていた」

 元妻が暴力的な田中容疑者から逃げるため、泣く泣く子供を置いて家を出たのだろうか。しかし取材を進めていくと、田中容疑者の家族関係の新たな側面が見えてきた。前出の近くに住む高齢男性はこうも証言するのだ。

「子供たちも警察官から『お父さんとお母さんが別れたらどっちについていきたいか』と聞かれたときに、みんな『お父さん』とはっきり言っていた。子供たちは元奥さんよりも、田中さんに懐いていましたよ」

 田中容疑者と子供たち、そして元妻は、一体どんな関係だったのだろうか——。(#2へ)

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