食事やデート、場合によっては肉体関係を持つ対価として、男性からお手当(金銭)を受け取る女性を「パパ活女子」と呼んで久しい。失業や生活苦がパパ活をはじめるきっかけになるケースが多く、貧困問題とのつながりも指摘されているが、なかにはお金だけが理由ではないパパ活女子も……。
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顔合わせのお茶や食事は1万円
清楚なワンピースを着て現れた小林桃香さん(仮名・24歳)は、今年の1月にパパ活をスタートさせた。半年近く経った現在までに、60人以上の“パパ”と顔合わせをしたという。
「1月に緊急事態宣言が発出された時期にはじめました。勤務先がテレワークに切り替わって、通勤が週1日になったんです。出勤の日でもだいたい17時には終業なので、仕事のあとにアポを入れたり、テレワーク中にちょっと抜けたり、土日を使って男性に会っていたらいつの間にか60人くらいになってました。私はパパを固定していないので、顔合わせの1回きりの人が多いですね」
性欲も溜まってたし「3万円もらえるならいいか」と
顔合わせを兼ねたお茶や食事の場合は、1万円のお手当を受け取っているという小林さん。男性からは「高い」と言われることもあるという。
「1万円は自分のなかで基準にしてますね。ちょっと強気くらいの値段にしておくと、変な人から連絡が来ないんです。初めの頃は食事やお茶だけをしていたんですけど、今は大人もしています」
“大人”とはセックスの隠語。メッセージや顔合わせのタイミングで交渉して、これまで20人ほどの男性と肉体関係を持ったという。
「ある男性から『大人3でどう?』というメッセージが送られてきて、最初は何を言ってるのかわからなかったので、顔合わせのときにエッチのことだと教えてもらいました。その頃は、彼氏と別れてエッチする機会もなくて性欲も溜まってたし『3万円もらえるならいいか』と思ってOKしたんです。
その人とは出会って2回目にしたんですけど、普通の人でした。そのとき、お金がもらえて性欲も解消できて一石二鳥かも、なんて思ったんですよね。それ以来、顔合わせで気に入った人には大人の提案をしてます」