「パパ活は友だちづくり」くらいな感覚
お金がもらえれば誰でもいいわけではない。小林さんは、会話の内容やメッセージのやりとりで“まともそうな人”を判断しているという。
「3万円でOKの人はだいたい普通のサラリーマン。お金をちゃんと払ってくれそうな40~50代の男性を狙っているからか、既婚者も多いですね。逆にメッセージでいきなり『大人7でどう?』とか言われると、高すぎて怪しい。ヤバいプレイをさせられそうですよね」
こともなげに話すが、危険な目に遭ったことはないのだろうか。
「『動画を撮らせてくれたらプラス1万円』とか、ちょっとSMっぽいプレイを要求されたくらいで、今のところ身の危険を感じたことはないです。性病をうつされたこともあるけど、ドタキャンをされたときのほうがガッカリしました。パパ活で会った男性に聞いた話だと、食事中に男に逃げられて自腹を切った女の子とか、ホテルに行ってセックスもしたのにお金を受け取れなかった子とかもいるみたいです」
彼女は「自分はラッキーなほう」と語る。そうしてパパ活で出会った男性とは、その後も連絡を取り合うなど交流が続いているそう。
「固定のパパではなく、友だち感覚で連絡したりおしゃべりしたりしてます。パパ活をはじめてから男の友だちが増えたので、今は『パパ活は友だちづくり』くらいな感じで続けてますね」
「実家は裕福でお金には困ってないんです」
短期間で60人に会うなど、精力的にパパ活に取り組む小林さんだが「お金に困っているわけではない」と話す。
「私、本業は公務員で霞が関勤務なんですよ。新卒3年目なので給料はそんなにもらっていないけど、実家に住んでいるので家賃もかかってません。幼稚園から大学まで都内の私立校に通っていたし、結構裕福な家庭だと思います。でも、パパ活のときは根掘り葉掘り聞かれるから『整形費用を貯めたい』とか『解雇されてお金ないんです』とかウソついてます。相手も“貧乏な子”という認識で会いに来る人が多い印象ですね」
男性との会話中も「憐れまれてるな」と感じることが多いという。そんな彼女がパパ活をはじめたきっかけは、昨年末に彼氏と別れたことだった。