婦人科で「子宮頸部の軽度異形成」と診断されて
「昨年まで、結婚を前提に40代後半の男性と付き合っていたんです。相手の両親にも会ったんですけど、よくわからない理由で一方的にフラレました。同じ頃に婦人科で検査をしたら『子宮頸部の軽度異形成』という診断が出て、お医者さんには進行すると子宮頸がんになると言われたんです。1月はいろいろなことが重なって『この先どうしよう』という不安を感じていました」
軽度異形成は大部分が自然治癒するため、ただちに治療は要さないが、小林さんの場合、定期検診の受診や市販の高額な栄養剤を自主的に買うことで出費がかさむように。そこで、パパ活で小遣い稼ぎをする方法を思いついたという。
「親に金銭面で心配かけたくないし、もう社会人だから自分でどうにかしようと思ってパパ活をはじめました。実際にやってみたら食事だけで1万円もらえたので『こんなに簡単にお金がもらえるんだ』と思って、どんどん抵抗感が薄れていったかも。大人をはじめたときもテレワークで時間が余ってるし、試しにやってみるかという感じでしたね」
「今度は恋人探ししようかな」
しかし4月に入ると出勤日が週5日になったため、自由に時間が作れなくなった小林さん。以前のような活動は体力的に難しく、潮時を感じているという。
「子宮頸がんの異形成も今はなくなっているんです。これから進行するかもしれないけど、精神的には少し落ち着きましたね。今度は恋人探ししようかな」
彼女の経歴やパパ活に対する姿勢を聞いて、1997年に起きた「東電OL殺人事件」を思い浮かべた読者もいるかもしれない。東京電力の総合職として働いていた被害女性が、夜な夜な渋谷区円山町で売春をしていた事実が発覚し、話題になった事件だ。彼女や小林さんの心の内はわからないが、お金だけが体を売る理由とは限らないようだ。