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もしパートナーに異変が起こったら
もし、行為中に相手が脳卒中と思われる状況に陥ったら、パートナーはどうすればいいのか。
「重要なのは気道(呼吸)の確保です。意識がなかったり薄かったりした状況で無理に頸部を動かすと頸椎損傷の危険性がある。Tさんのように嘔吐することもあるので、頸部を保護しつつ、横向きに寝かせて救急要請をしてください」
最後にセックスから脳卒中を招かないための予防策について訊いた。
「呼吸や脈拍が急激に乱高下するのが一番危険なので、ペース配分に留意する必要はあると思います。事前にストレッチをするとか、行為そのものも“スローセックス”を心がけるなど、年齢や体調に応じた性生活を送ることが大事です」
一番のリスク回避策は、興奮を求めて非日常のセックスに走らないこと――なのだが、色々事情もあるのでしょう。外出自粛を呼びかけられているうちはいいけれど、コロナ禍が収束した時、これまでの反動で羽目を外す人は増えそうです。
血管には「反動」が一番危険です。
くれぐれもお気を付けください。