「ギャラが上がらんねぇ」
――大悟さんとノブさんにとっても、東京進出後の関東初冠番組ということで、『いろはに千鳥』への思い入れはきっと強いですよね。
岩津 超売れっ子になって他の番組のスケジュールでパンパンで、自分たちがロケに行くことが少なくなっている今でも、こんなにしんどい番組に8年も出続けてくれています。本人たちに直接聞いたことはないですが、『いろはに千鳥』に愛情を持ってくれているんだろうなというのは感じます。カメラが回っているときに文句や愚痴は言いますけどね(笑)。
馬場 大悟さんはよく「千鳥を大きくしてくれた番組です」って言ってくれてますから。千鳥さんがここまで売れてBIGになってくれて、本当に嬉しいです。でもここまで売れるとはさすがに想像してなかったですけど。あ、でも大悟さんはもうテレ玉さんへの恩は返したって言ってましたよね(笑)。「ギャラが上がらんねぇ、こんなに上がらんかねぇ」って!
出口 一応、ちょっとは上げているんですよ。ただ千鳥さんの人気の右肩上がりに比べたら、まったく比例はしていないのも事実ですが(苦笑)。
――最後に『いろはに千鳥』の今後の展望をお教えください。
岩津 このスタイルを変えずにずっと続けていって、全国のテレビ局に番販で買っていただいて、全国ネットじゃないのに全国制覇出来たらいいですね。
出口 番販で全国地図を塗り潰すと。もう25局に広がっていますし、ひとつの放送局で複数県にまたがっているところもあるので、残りは10県ぐらいでしょうね。リアルに実現できそうになってきてますよ。
馬場 実は千鳥フリークの俳優の佐藤健さんが、ノブさんに「どうして『いろはに千鳥』は『TVer』でやらないの?」とアドバイスされたそうなんです。確かに、その手がありますよね(笑)。
(文=昌谷大介/A4studio、撮影=杉山秀樹/文藝春秋)
・岩津正洋:吉本興業株式会社所属。長年ディレクターを務めていた同番組の生みの親。現在は総合演出を担当
・馬場省吾:吉本興業株式会社所属。千鳥が東京進出した当時からディレクターとして付き合いがあり、約1年前から同番組プロデューサーを担当
・出口雅史:株式会社テレビ埼玉所属。報道制作局に所属し、番組を支える。約1年前から同番組プロデューサーを担当
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