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サード宗、ライト杉本、レフト吉田正…オリックスが強い理由は12球団一の“両翼”にあり

文春野球コラム ペナントレース2021

2021/07/07
note

最も基本的であり、最も究極のチームのあり方

 2番宗佑磨は三塁手、3番吉田正尚は左翼手、4番杉本裕太郎は右翼手、5番T-岡田(あるいはスティーブン・モヤ)は一塁手。この打線の中軸と言える2番からクリーンナップまでを両翼の選手で固めており、且つそれがしっかりと機能している。加えて全員が名手と言える守備力を併せ持っている。これにDHまでを加えると、自ずと野球の理想形が見えてくるのではないだろうか。

宗佑磨

 そう、「センターラインでしっかりと守り、両翼でしっかりと得点をする」。最も基本的であり、最も究極のチームのあり方ではないだろうか。そういった意味で、今年最も効果的だった補強は平野でも能見でもロメロでもなく、サード・宗、ライト・杉本を固定できた事だろう。小谷野栄一の引退以降、長く探し求めていたんだが、あら、案外近くに居たんだね。

 今年30歳にしてオールスターに初選出された杉本裕太郎。何でもドラフト10位以下で入団の野手としては史上初の快挙だとか。是非オールスターでもその強打と強肩とで暴れまわって、全プロ野球ファンにオリックス快進撃の原動力を見せつけて欲しい。

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