「新しいことをはじめるたびに悩み事が増えていく」
――いずれにせよ、次から次へと新しいことに挑戦することが大事なんですね。
上原 やっぱり現役時代を超えるのが目標なので! あとはプロデュース業もやっていきたいなと思っています。年齢的にも私が表に出られるのはあと5年くらいかなと思っているので、「裏方の仕事もしていかないとな」と考えています。
YouTubeやツイッターで告知して、結構応募も集まってきてはいたんですが、オーディションの予定を組むたびに緊急事態宣言が出てしまって…。結局まだ具体的には動けていないんですが、コロナが終息したら本格的に活動していきたいなと思っています。
――プロデュースされるのは、やはりAV女優の方なんでしょうか?
上原 私自身の経験が活かせるので、最初はそのつもりではいたんです。でも、地下アイドルをやっていたり、SNSのインフルエンサーだったり、いろんなジャンルの子が応募してくれているので、ちょっと悩んでいますね。AV女優にすると、「結局、AV女優なのか」と思われちゃいそうなので…。
こうやって新しいことをはじめるたびに悩み事が増えていくんですよね(笑)。ただ、確かに大変ではあるんですが、悩んだままで何もできないというのが一番よくないと思うので、動けるものからどんどんやっていってはいます。
「覚悟を決めて」表舞台に復帰したのは…?
――上原さんは過去に一度AV女優として頂点に立たれたと思います。金銭面でも人気面でも、輝かしいキャリアを刻んだともいえます。だからこそ、その栄光を引きずることなく、次々に新しいことに挑戦していくのは非常に難しいことでもあるように思います。
上原 そうなんですかね。私としては、覚悟を決めて表舞台に復帰したので、なあなあで仕事をしてしまうのだけは嫌なんですよ。正直、女優時代に稼いだお金は投資に回しているので、それだけで生活自体はできるんですよ。だけど、こうして活動し始めたからには、しっかりと収入をもらえて、充実した毎日を送れるようにしたいんです。
あと、私の友達は結構、女優歴が長い子が多いんですが、「辞めた後に何をしていいのかわからないから辞められない」という子がめちゃくちゃ多いんです。そういう子たちに、私が稼げるようになることで、ちょっとでも参考になればいいなとは思っています。
(#3につづく)
撮影=杉山ヒデキ/文藝春秋
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