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「『成功したな』と思えるのは女優時代より稼げるようになったら」 元トップAV女優・上原亜衣が考える“セカンドキャリアの戦い方”

「『成功したな』と思えるのは女優時代より稼げるようになったら」 元トップAV女優・上原亜衣が考える“セカンドキャリアの戦い方”

上原亜衣さんインタビュー#2

2021/06/19
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現状が「うまくいっている」とは思っていない!

――正直なところ上原さんぐらいの人気がある女優さんでも、セカンドキャリアで活躍されている方は本当に少ないと思います。セカンドキャリアを充実させるために必要なものはなんなのでしょうか?

上原 とにかく、いろんなことに挑戦することだと思います。結局、何が当たるかなんてわからないので。大体の女優さんは男性がターゲットだと思うので、そこからどう広げていくのか考えなきゃいけないなって思います。

 ただ私自身、セカンドキャリアがうまくいっているとは思っていないんですよ。周囲の人から、「YouTubeすごいね!」と声かけてもらうことも増えて、とてもありがたいことだと思います。でも、「成功したな」って思えるのは、やっぱり女優時代よりも影響力をつけて、稼げるようになったらだと思うんです。いま、そうかと聞かれると、まだ「うーん…」って感じなんですよ。

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――女優時代の最高月収は高級外車1台分ほどだと聞きましたが、いまはそれに及ばないとなると…国産車1台分くらいですか?

上原 そうですね…YouTubeって本当にすごい波があるんですよ。広告収入と企業案件が主な収入なんですけど、企業案件が何件もくる月もあれば、こない時もある。再生回数も月によって全然違うんです。だから一概にはいえないんですが、ざっくり言うとそのくらいだと思います。

 正直YouTubeだけで現役時代の影響力や収入を超えるのは簡単ではないと思います。チームでやっているので、入ってくる収入もみんなで分ける形になりますから。だから、YouTubeだけで終わるんじゃなくて、ビジネス面でもそこから何か別のフィールドへ広げていかないとダメなんだと思います。

知名度で値段がつくわけでない「NFT」という新ビジネス

――知名度を活かした新しいビジネスとなると、先日、デジタル資産「NFT」に出品した上原さんの画像が合計900万円で落札されたことが話題になっていましたね。

 

上原 あれは最初、投資家の知人から教えてもらったんです。調べてみると、アート系の作品が売れているみたいだったので、カメラマンさんに撮ってもらった写真の中で使っていないものがあったんで、それをアート系の作風に加工して、サインとキスマークを入れて作ってみたんです。結構、人気のアイドルの子でも売れてなかったりするらしいので、売れるかどうかはわからなかったんですが、とりあえずやってみようかなって。

――それでいきなり、高額な値段がつくわけですから、上原さんの今までのブランディングの成果だったんじゃないでしょうか。

上原 でも、その後に出した15秒くらいの動画作品は、あんまり値段的には上がっていないんですよね。だから、私の作品だから値段がつくってわけじゃないんですよ。最初の作品は結構、オークションで競っていて、最終的には韓国人の方が買ってくださったみたいです。

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