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「子育てのストレスからひどい暴力をふるってしまった」
「田中容疑者は取り調べに対し『今年に入り、子育てのストレスからひどい暴力をふるってしまった』と話しています。大翔くんへの暴行は自宅や車の中など場所も選ばずに行われ、エスカレートしていった。
そして2月16日、外出先でうけた大腿部打撲による外傷性ショックで死亡したとみられています。その後、田中容疑者は遺体を自宅に運び、そのまま放置したことから、死体遺棄容疑もかけられています。蓮翔ちゃん、姫奈ちゃんにはアザなどはなかったことから、大翔くんだけが暴行の対象になっていたとみられています」(捜査関係者)
元妻のA子さんと袂を分かち、幼い3人の子どもたちを育てていた田中容疑者。その育児のストレスは、なぜ大翔くんにだけ向けられたのだろうか。福岡市の小学校での大翔くんの同級生の母親は、こんなエピソードを明かした。
「お父さんが大翔くんに怒鳴った後、遅刻が増えた」
「下校途中、お父さんが大翔くんに対して『小さい子2人を家で待たせているんだから早く歩け!』『先に帰るからここからは1人で行け!』と怒鳴っていたことがありました。その後はお父さんが学校へ付き添っている姿を見ることはなく、大翔くんは遅刻が増え、休みがちになりました。学校内でのいじめは聞いたことがないので、家庭で問題を抱えているのかなと思っていました」
前出の高齢男性は肩を落としてこう呟いた。
「虐待には気付かなかった。大翔くんがお父さんを好きそうにしている様子は何度も見ているので、信じられないという思いもあります。離婚してから悪化したのか……。一言、相談してもらえれば気づけたのに、残念です」
田中被告は今後の取り調べで、一体何を語るのだろうか。