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2021/06/20

7年かけた「カエルの王子様」結婚までの長い道のり

 当時のダニエル王子は爵位を持たない一般人であり、経済力も決して十分とは言えませんでした。マスコミも彼のスウェーデン語の訛りを「田舎の少年」と表現し、顔がカエルに似ていることから「カエルの王子様」と呼んでいたのです。国民からも未来の女王の結婚相手にはふさわしくないと批判を受けました。ヴィクトリアの父である現国王のカール16世グスタフも、ダニエルさんについて初めて王女から話を聞かされた時には激怒のあまり、無言で食事の場から立ち去ったと言われています。

ヘンリー王子とメーガン妃 ©iStock.com

 それでも結婚の意志が強かった2人に国王は、ダニエル王子が王室にふさわしい人物になれば結婚を認めるという条件を出しました。この国王の提案を承諾し、「ダニエル改造計画」として彼は徹底的に語学や教養を学んだのです。スウェーデン王室の伝統や歴史、王室の一員としてのマナーや立ち振る舞いの学習だけでなく外見のイメージチェンジも求められました。さらに英語・フランス語・ドイツ語の習得と訛りがあったスウェーデン語についても指導されました。

 ダニエル王子には当時の外務大臣ら専門家10名が家庭教師につきました。そして見事にそのハードスケジュールをこなし、交際から7年後にようやく婚約をしたのです。

一般の人間が「王室」に入るのも離脱するのも大変なこと

 当初は国民から「将来の女王の夫として相応しくない」と激しい反発があったダニエル王子も、真面目で誠実な姿が国民に認められ、今や国を代表する顔となりました。今では2人の子宝にも恵まれています。

婚約内定会見での小室圭さん ©JMPA

 どこの国であっても、一般の人間が「王室」に入るというのは並大抵のことではありません。そして同じく、そこから離脱をするのであれば、相応の覚悟が必要なのです。ヘンリー王子とメーガン妃に対し、英国王室側は今のところ、闇雲に反論するのではなく、「Never complain, never explain」(決して不平を言わず、弁明をせず)という姿勢で「大人の対応」をとっています。これはエリザベス女王の母が1936年に用いて以来、女王も掲げてきた王室の伝統です。しかし、国民の怒りは強く、いつそれが「爆発」するかもわかりません。日本の小室圭さんと眞子さまの結婚問題も、小室さんが28ページにも及ぶ文書を提出することで妙な「騒動」に発展してしまいましたが、本当に必要なのは、小室さんが「覚悟」を示すことなのかもしれません。

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