「納得した」がわずか6.7%だった意味は

「小室圭さんの説明に『納得した』と答えたのが、わずか6.7%だったという今回のアンケート結果は、まさに『小室さん、我々が説明してほしいのはそういうことじゃないんだよ』という国民全体の気持ちを代弁したものだと思います。アンケートのコメントにも『誠意とか誠実さを感じない』『心が全く感じられない』とあったそうですが、私も同じ意見です。あの28ページにも及ぶ文書を私も読みましたが、あの文書からは皇室や国民に対する敬意や誠意がまるで感じられませんでした」

「文春オンライン」では、4月8日に小室圭さんが自身の母親と元婚約者間の金銭トラブルについて記した28ページにもわたる文書を公開し、その4日後に元婚約者側に「解決金をお渡しする形で解決したい」と小室さんが考えていることを代理人が明らかにしたことについて、その対応に「納得したか」を問う緊急アンケートを実施した。

 その結果、小室さんの説明に「納得した」と答えたのは、わずか6.7%にとどまった。さらに眞子さまと小室さんのご結婚について「賛成」と回答したのは11.2%と2019年3月の第1回(12.4%)、2020年11月に行った第2回アンケート(21.4%)と、過去3回のアンケートの中でも最低の数字となった。

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眞子さまと小室圭さん ©️JMPA

 なぜ、このようなアンケート結果になったのか。3年以上膠着状態にある眞子さまと小室さんのご結婚問題は皇室にどのような影響を及ぼしているか。ヨーロッパ諸国の王室事情に詳しい関東学院大学国際文化学部教授・君塚直隆氏に話を聞いた。

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小室さんは民意を「読み違えている」

 昨年末に宮内庁の西村泰彦長官は、小室さんの代理弁護人に「説明責任を果たすべき」と伝えていました。小室さんは今回の文書で、その要請に応えたつもりかもしれません。実際に西村長官は記者会見で小室さんの文書について問われた際に「非常に丁寧に説明されている」とコメントし、小室文書に“お墨付き”を与えました。しかし、宮内庁はこの文書で納得しても、国民は全く納得していない。今回のアンケート結果はその「温度差」がはっきりと表れたといえます。

小室圭さんは今年30歳になる ©️JMPA

 小室文書に対する私の率直な感想は、これまで小室さんについて報じてきた記事に対する自己弁護のためだけに書かれたものだということです。秋篠宮殿下が昨年秋の会見で、お二人の結婚の条件として提示した「多くの人が納得し喜んでくれている状況」になるためには、これほど長く、裁判資料のような文書をいくら提示してもダメでしょう。「多くの人」はこんな長い文章を読み通せるだけの時間もなければ、関心もないからです。その点からしても小室さんは民意を「読み違えている」のです。