皇族と結婚するなら「ひとさまへの配慮」ができる人間であるべき
国民に対して誠心誠意説明するのなら、せいぜいA4用紙1~2枚ぐらいで簡潔に説明すべきでした。それが世間の一般常識というもの。皇族という存在は常に国民のために考え、行動する存在です。眞子さまを始め女性皇族は結婚したら臣籍降下するとは言っても、皇族と結婚するなら、そのお相手も当然のことながら「ひとさまへの配慮」ができる人間でないといけません。小室さんももう今年で30歳。決して若いとは言えない年齢です。当然身に着けているべき、「分別」すらわきまえていないことに対する不信感、これがお二人の結婚に「反対」と答えた方たちの意見に集約されているように感じます。
もしこのまま、「多くの人の理解」が得られないまま、お二人が結婚を強行したとしても待っている未来は明るくないでしょう。アンケートには「一時金を辞退するなら賛成」「皇室離脱してから結婚してほしい」など条件付きの賛成意見も多くみられました。もしどうしても眞子さまと小室さんが結婚したいというなら、そうするほかないとは思います。
王室を捨て人妻に走った英国王を歓迎した「ナチス・ドイツ」
イギリスでもハリー王子とメーガン妃は「高位王族から退く意向」を発表し、アメリカに渡りました。オプラ・ウィンフリーとのトーク番組に出演したり、会社の役員に就任したりとアメリカでは今のところ好意的に受け入れられているようですが、イギリス本国では、大変な批判に晒されています。
私が懸念するのは、もしお二人が結婚を強行した場合に、英国のエドワード8世のようにならないかということです。
1936年、エドワード8世は王であるよりも当時人妻であったウォリスとの結婚を選びました。「王冠を賭けた恋」とも言われますが、エドワード8世は在位期間わずか325日で退位し、王室を捨て、フランスのパリ郊外でウォリスと密かに暮らす道を選びました。
そんな二人を1937年、国賓扱いで手厚く出迎え、歓迎したのがナチス・ドイツでした。アドルフ・ヒトラーは、今後もし、ドイツがイギリスを占領したら、エドワード8世をイギリス王室に戻し、イギリスを傀儡国家にしようと目論んでいたという説もあります。
つまり、元ロイヤルという肩書きは第三者や第三国に悪用されかねないくらい大変重く、利用価値があるものなのです。小室さんや眞子さまも単純に皇室から離れさえすれば、問題解決とはならないことは理解しておくべきでしょう。いつ何時、怪しい連中が近寄ってくるとも限らないからです。