違法なマリファナ・パーティーに参加していた王太子妃
小室さんが眞子さまとの結婚について「多くの人に納得」してもらうためには、私は、2001年にノルウェー王室のホーコン王太子と結婚したメッテ=マリット王太子妃の例がとても参考になると思います。
メッテ=マリット王太子妃は、王太子と同棲を始めた当時シングルマザーで、元夫が薬物常習者として刑務所に服役中でした。これだけでも、マスコミからはスキャンダラスに報じられましたが、さらに彼女自身が、過去にこの元夫と一緒に違法なマリファナ・パーティーに参加していた事実が報道されてしまったのです。このニュースをきっかけにノルウェー国民からは結婚反対の声が多く上がり、それまで80%以上もあった王室の支持率は40%台まで急落しました。
二人は婚約後すぐに会見を開きました。その席でメッテ=マリット王太子妃は涙ながらに過去の過ちを謝罪。さらに「過去は変えられないが未来は築くことができる」と偽らざる心情を国民に訴えたのです。この姿に多くの国民が心を打たれ、二人の結婚を祝福するムードに世論も変わりました。結婚後も、メッテ=マリット王太子妃は、公務に積極的に参加するだけでなく、自分には学が足りないと、大学に通い直すなどしています。そうした真摯な姿勢が支持され、今ではメッテ=マリット王太子妃は「ノルウェーの顔」として認知されています。
メッテ=マリット王太子妃は国民からの支持があってこその王室だということを非常によく理解していたわけです。翻って小室さんはメッテ=マリット王太子妃のような誠実さで、身をもって訴えるということを今までしてきませんでした。本当に問題を解決したいのなら、裁判資料のような長大な文書で煙に巻くようなことではなく、会見を開き、自分の言葉で国民に訴えることがまず最低限必要だと私は思います。
眞子さまは「時間の余裕がありすぎる」のではないか?
小室文書の基本方針については、眞子さまも助言されたと報じられています。そのことについて、アンケートでは「どんどん印象が悪くなっていく」「眞子さまはしっかりしてほしい」「秋篠宮家に対してもネガティブな感情が生まれてきている」と眞子さまや秋篠宮家への厳しい批判の声が紹介されていました。
これは十分理解できる批判です。今、国民はコロナ禍で非常に苦しい思いをしています。その状況下で眞子さまが取りくんでいるのが、ご自身の結婚問題の解決とあっては、「私」よりも「公」を大事にしなくてはならない皇族のお立場として、その自覚が足りていないと思われても仕方ないことです。