「高校の時みたいにうまくいかない、楽に生きられない感じがして、これはおかしいと思って精神科に行きました。そこでうつ病と摂食障害という診断が出ました。数年前にはADHDもわかりました。
1冊目の『レズ風俗』が出た時、一番最初にかかっていた病院の先生に漫画を見せたんです。そうしたら本を読んだ先生が発達障害の可能性があると思ったみたいで、専門の病院につないでくれてADHDがわかったんです」
自分には「資格がない」と思っていたお酒
さらに永田さんは2018年、酒の飲みすぎによるアルコール性急性すい炎で入院。医者から一生服薬を続けることと禁酒を言い渡された。
「お酒を飲むと、罪悪感やプレッシャーから解放される感覚があります。『レズ風俗』を出したことで親を泣かせてしまった罪悪感、頑張り続けなければ社会から認められないんじゃないかという強迫観念……酔っ払うとそういったものが少しマイルドになる気がして、自分を許して解放してあげられるんです。
退院後一時はやめていましたが、こんなに抵抗なく飲みはじめてしまっている自分に困ってます(笑)。毎月血液検査で病院に行っていて、その結果としては絶対やめたほうがいいんですけど……。
私は自分を罰する体質というか、昔から『自分には○○する資格がない』と思い込んでいました。お酒もそのひとつで、28歳頃までは飲んだこともなかったんです。
でもデビューして担当さんと打ち合わせがてら飲みに行くようになると、私のタイミングを見計らって担当さんが次の飲み物を注文してくれる。その時、『私、めちゃくちゃ人から認められてる!!』と嬉しくなってしまって、タガが外れてしまいました。かなり飲める体質だったのもよくなかったですね(笑)」