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8900万人の中国共産党員に君臨する「美のチャイナ・セブン」女子

 では、ついに常務委員クラス。偉大なる中華民族を(主に見た目的な意味で)輝かしい勝利に向けて前進させる指導者7人、通称「チャイナ・セブン」の面々をご紹介しよう。ちなみに「チャイナ・セブン」は東京福祉大学国際交流センター長の遠藤誉氏が発明された言葉で、響きがよいので私も使うことにするが、よく考えたら「神7」でも別にいい気がしてきた。

<党内序列7位 韓笑同志(31)>

画像出典:『中国婦女』

 北京の頤和園のものすごく優秀なガイドさんであり、園内に自分専用の受付所を持つことを認められている。2014年のAPECの際は、習近平夫妻をはじめ9カ国の首脳をガイド。偉大なる中華民族の輝かしい文明の精華を、天朝の徳を慕って集まった化外の民……もとい各国の指導者たちにばっちり伝えてあげることに成功した。

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<党内序列6位 農鳳娟同志(29)>

 

 広西チワン族自治区の南寧東インターチェンジに勤務。本人もチワン族。彼女の笑顔が長距離トラックや高速バスの運転手たちの心のオアシスとなっている模様。就職時はヒラの料金徴収員だったが、いまやインターの副所長にまで出世した。

<党内序列5位 徐嵐同志(27~28?)>

画像出典:『浙江教育在線』

 文学修士。現在は寧波市でメディア工作に従事。親体制的な立場から論文やネット記事を多数発表しており、2015年にはマルクス主義と毛沢東思想を称える『高等教育機関における思想工作宣伝の難しさとは』を発表して炎上。2016年にはG20杭州サミットを称える詩を刊行して全力で習近平政権に擦り寄る。なんだか日本における保守系美人枠の女性論客の中国版みたいな人である。

<党内序列4位 邱莉娜同志(38)>

画像出典:上海市経済和信息化党建網

 上海市郊外・長興島にあるチャイナテレコムのお客様カウンターで、党と人民のために頑張って働くケータイお姉さん。2010年の上海万博でも「笑顔大使」として活躍。かつては1人きりで地域の出張所を切り盛りしていたが、いまや部下が100人以上に。