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「焼酎が好きでしたが、量は氷を入れて2杯飲んだら十分」

「本当に、ただただ、亡くなってしまった子供たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです。駄菓子を買いに来ていた子供たちの中に、被害者の子供たちもいたかもしれない、と考えたら……。

 (息子の)洋は生まれてからずっと地元で育ち、高校を卒業後、自動車整備の専門学校に通っていました。親の主観も入っているかもしれませんが、おとなしく、真面目すぎるほど真面目。以前は小学校の向かいでガソリンスタンドを夫婦で経営していました。周囲は農家ばかりで、トラクターに燃料を入れにガソリンスタンドに行く人も多かったと思います。そのなかで、特にお得意さんだった顧客が南武運送。2005年から(ガソリンスタンドの経営を廃業し、南武運送で)運転手として働き始めました。18歳になるとすぐに免許を取っていましたから、もともと車好きだったのだと思います。

撮影・宮﨑慎之輔 ©文藝春秋

 お酒はそれほど強い子ではありませんでした。焼酎が好きでしたが、量は氷を入れて2杯飲んだら十分といった感じ。外で飲むことも、私が把握する限りあまりなかったと思います」

 母親によれば、梅沢容疑者が昼からお酒を飲む様子は「見たことがなかった」という。「南武運送」の上司も梅沢容疑者の印象をこう話す。

「箱買いの缶ビールを車内に置いていた」

「梅沢容疑者は真面目に働いていた印象しかありません。社内で問題を起こしたこともないし、悪い噂を聞いたこともない。至って普通の従業員だったと思います。梅沢容疑者には、会社ですれ違うたびに『安全運転でお願いしますね』と声をかけていましたが、それも、彼の運転が特に危なっかしいから言っていたわけではなく、社内の日常的な“心掛け”として、そう伝えていただけです」

事故現場に花を供える「南武運送」の関係者 撮影・宮﨑慎之輔 ©文藝春秋

 しかし、さらに周囲取材を進めると、梅沢容疑者の"酒癖の悪さ"を指摘する声が聞かれた。梅沢容疑者がトラックの整備をよく頼んでいた、自動車整備会社の従業員が明かす。

「(梅沢容疑者は)よく日曜日にトラックの整備をウチに頼んでくれてました。車内も清掃するのですが、その時、目についたのは、コンビニ袋いっぱいの缶ビールとワンカップ(日本酒)。スーパーで買った箱買いの缶ビールを車内によく置いてました。さすがに車で飲むとは思いませんでしたが、週1で大量に買い込んでいたようでした」

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