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「クソみたいな話のほうが楽しいじゃないですか」 山田孝之が“アイドル俳優”から闇金・勇者・ブリーフの“怪演俳優”へキャラ変できたワケ

2021/07/06
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世界配信が決め手の『全裸監督』主演で“怪演俳優”

 そして2019年、Netflixオリジナルドラマ『全裸監督』シーズン1に主演します。AV監督・村西とおる氏をモデルに、バブル期の日本で“アダルトビデオの帝王”に成り上がるストーリーが、全世界に配信されました。

 そして2021年、巨万の富と名声を手に入れた村西とおる氏が転落していくさまが描かれる『全裸監督』シーズン2が、6月24日から全世界に配信開始となりました。

 6月に教養バラエティ番組『日曜日の初耳学』(TBS系)や、トーク番組『A-Studio+』(TBS系)に出演した山田さんは、『全裸監督』への出演について次のように語っていました。

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「(『全裸監督』は)問題作でしょうね、よくも悪くも」(『日曜日の初耳学』より)

「Netflix」HPより

「日本の題材、日本のスタッフ、キャストで、日本語でやったものを世界の人に観てもらう。これはよくも悪くも今のクオリティを見せつけることになるじゃないですか。日本全然ダメだな、日本意外とやるじゃん、どうなるかわからないけど、それをやることが大事だと思って」「僕ら現場は全力でやりながら、ほとんどの人からはクソだって言われて、3%くらいは根強いファンがつくかな、くらいの感覚でやっていたんですけど」(『A-Studio+』より)

 問題作であることを承知のうえで、世界に勝負するという意気込みで臨んだ山田さん。実際に、『全裸監督』シーズン1配信後にハワイやシンガポールで外国人に声を掛けられるほど、反響が大きかったとも語っていました。

 国内外で高い評価を得た『全裸監督』シリーズによって、もはや山田さんは“カメレオン俳優”という枠にさえおさまりきらない、日本を代表する“怪演俳優”になったと言っても過言ではないでしょう。