「コロナのパンデミックで日本との行き来もできないなか、お互いに対する固い信頼にもとづいて、少し前にまず婚姻届を出しました」
6月22日、所属事務所経由でこんな報告をしたのは韓国の歌手兼俳優イ・ジフン(42)。婚姻届のお相手は、14歳年下の日本人女性だ。
イ・ジフンは4月にインスタグラムで今年10月の結婚予定を伝えていたが、コロナ禍で先が見えない状況をふまえて入籍を繰り上げることにしたらしい。新しい挙式の日取りは9月27日の予定。現地メディアでは、韓国芸能界の新しい日韓カップルに祝福の声が寄せられている。
韓国では反日感情が高まった2019年以来の輸出規制問題に際して、韓国国内で活動する日本人芸能人にまで批判が飛び火したこともあった。
だが、微笑ましい国際結婚の話題でそうした騒音が聞こえてくることは稀だ。むしろ、ネットでは“フェミニズム嫌悪”が一部の若い男性に広まっている世相を反映してか、“夫に尽くす日本人女性”と結婚できてうらやましいといった反応まで見られる。
“家族思い” な日本人女性にぞっこん
1979年生まれのイ・ジフンは、1996年に17歳でソロ歌手デビュー。当初は恵まれたルックスから、「星の王子様」の愛称でアイドル的な人気を博した。翌年には青少年向けドラマで俳優業にも進出。2004年にはヨン様ブームでわいた日本へ渡り、フジテレビの単発ドラマ「熱き夢の日~日韓ワールドカップ 真実の裏側~」で主要キャストを務めた。
その後はドラマやミュージカルなど俳優業に力を入れつつ、日本でもたびたびコンサートを開催。日本語も熱心に学び、通訳なしでステージをこなすほどだという。7月5日にもセルフプロデュースの新曲を発表、8月にはミュージカルの開演を控えるなど、忙しい日々を送っている。
相手の女性は1993年生まれ。留学生として訪韓した後、韓国で暮らすようになったという。馴れ初めは偶然のきっかけとだけ伝えられている。両親、兄弟とその子供ら計18人の大所帯で暮らすイ・ジフンは、女性が肉親のように自分の家族と接する様子を見て、生涯をともにする決心をしたそうだ。
またバラエティ番組やSNSなどで、「若いのにとても成熟した女性」「喜び、悲しみ、そして痛みも分かち合える人」と繰り返し称賛している。