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サードプレイスとしての歌舞伎町

――TOHO横にいる未成年は何歳くらいの子が多いんでしょうか?

佐々木 12~19歳が多いです。夕方や土日は中学生が本当に多いです。未成年の中では比較的真面目な子は飲酒に抵抗があって、結果的に合法な風邪薬のODとかで気を紛らわしている子もいました。

 学校でいじめられている子とか親の教育が厳しい子たちのサードプレイス(自分にとって心地の良い時間を過ごせる第三の居場所)になっている気がします。よくあいつらは家庭環境が崩壊しているんじゃないかと言われているんですけど、そんなこともないんです。むしろ親が厳しすぎてとか、勉強勉強うるさくてとか…そういうことで新しい自分の居場所を求めてきています。

緊急事態宣言下、人通りの多い歌舞伎町   ©今井知佑/文藝春秋

――みんなどこかで生きづらさを抱えている子が多いんですね。

佐々木 サードプレイスとしての機能がすごいあるだろうし、そういう問題を見ずに、ただ「あそこで集まるのよくないよね」という理由だけで叩きつぶしたら、また別のところで何かが生まれるので、その根本をちゃんと見たほうがいいと思います。

 親の家庭環境が悪い社会の除け者のような扱いをしている大人もいて、それがまた彼女たちの居場所を奪っている…。社会はちゃんととらえるべきだと私は思うんですけどね。

中高生の待ち合わせ場所に使われることもある新宿TOHO横   ©今井知佑/文藝春秋

――TOHO横の未成年たちはその後、別の場所に行ったりするんですか?

佐々木 入れ替わりは激しいので、どんどん卒業していきますね。地下アイドルをやる子やキャバクラ、風俗店で働く子もいますね。本当にいろいろだと思います。

 この前、中学生の集団があそこに居たんですよね。クラスTシャツを着ていて。TOHO横界隈の子達ではなかったので、待ち合わせ場所として普通に若者が使っているんだ…と驚きました。

 だって、自分の中学生時代、集合場所が取りあえずTOHO横なんてことはなかったじゃないですか。一部の子はいたかもしれないですけど、多くの中学生が集まっているなんて…。たぶん私たちにとっての原宿の竹下通りと同じ感覚なんでしょうね。原宿が廃れ、新大久保もちょっと廃れ、今、歌舞伎町に来てるのかなっていう個人的なイメージです。ただ、そこに死があまりに近すぎる…。それが問題を大きくしている気もします。

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