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家からモノがなくなる不思議な現象が…
ちなみにA氏は独身であり、ここまではまっとうな男女交際に見えなくもない。ところがA氏は水谷容疑者と逢瀬を繰り返すうち、不可思議な現象が起きていることに気付く。
「彼女が家に来ると、モノがなくなるんです。最初はルイ・ヴィトンの非売品のペンスタンド、別の日にはショーメの指輪…。おかしいと思い、家の中を隈なく調べたところ、20数点の装飾品あわせて550万円相当と現金50万円が消えていたんです。これはもう彼女しかいないと思い、昨年12月11日に警察に被害届を出しました。しかも思い返せば、彼女が家に来た日は決まって早い時間に眠りに落ちてしまっていて、昼前くらいの時間まで一切、目が覚めなかった。私はお酒は強いほうですし、睡眠薬でも盛られた可能性もある。ただこれについては証拠も残っていないため、被害届には含めていませんが…」
警察からは「逮捕までは彼女と普通に接するように」
タダより高いモノはないとはこのことか。それ以来、A氏は彼女とは会ってはいない。しかし警察からは「逮捕までは彼女と普通に接するように」と言われていたため、LINEのやり取りなどは続けていたという。
そして被害届を提出してから約2週間後、A氏のもとに警察から捜査の進捗について、連絡が入った。
「私の家からなくなったルイ・ヴィトンのペンスタンドが、どうやらメルカリで売却されていたらしいということでした。警察に出向いて画像を確認したところ、たしかに私のもので間違いなかった」(A氏)
売主のアカウントを筆者も確認してみたところ、プロフィール写真として若い女性の後ろ姿がアップされており、エルメスのネックレスやピアジェのライターなど、多数のブランド品の出品歴を確認することができた。