歴史ある番組のキャストを引き継ぐ重圧は…?
――とはいえ、体操そのものも「ブンバ・ボーン!」から「からだ☆ダンダン」にかわりました。子どもたちが新しい体操に馴染んでくれるかという不安はなかったですか?
「それはありましたね! やっぱり『ブンバ・ボーン!』はあれだけ人気の体操でしたし、私自身も今でも“よしお兄さん”のことは尊敬しています。最初にテレビでやらせてもらったのも『ブンバ・ボーン!』で、嬉しかったのを覚えていますね。先輩と体操を一緒にできるというのが物凄く嬉しかったですし、逆に僕とあづき(秋元杏月)の体操を先輩と一緒にやった時にも嬉しさがありました。
だからこそ、『僕らの新しい体操を子どもたちに受け入れてもらえるのかな?』という不安と、『次は僕らが新しいものを提供するから、これからはみんなでこれをやろう』という期待の両方がありました」
「個性」を持つことの大切さを伝えたい
――「からだ☆ダンダン」は海から動物、動物から人…と進化の物語を感じます。子どもたちに一番見てほしいところはどんなところでしょうか?
「やはりわかりやすいのは動きですよね。手をダンダンするという動きがわかりやすいですけど、あるポーズであったり、ひとつひとつ動きのなかにも意味があって。
運動そのものが体にいいという要素もありますし、それにプラスアルファで、作詞作曲の方が作ってくれたおもしろい音楽や歌詞の意味がマッチして、あの作品になっている。だから突出して『ここの部分』というよりも、『これが僕たちみんなでつくったものなので、全部をみてもらいたいな』という想いはあります」
――まことお兄さんは子どもたちに体操を通して何を伝えたいですか?
「やはり『個性』ですよね。自分自身ではあまり感じないですけど、私は小さい頃から『個性的だ』と周りから言われることが多くて。自分の場合は、それがマイナスというか批判されることが特になくて、『自分がこうしたい!』ということを積み重ねてきた。それで今の自分があるので、子どもたちにも否定的なことはあまり伝えないようにと思っています。