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2017/10/28

genre : ニュース, 政治

足立康史 日本維新の会・衆院議員
「大阪9区以外の皆様からも比例票を通じて『足立支持』の票を多数いただいたことを知り、そうした有権者のお気持ちに応えていく決意を固めました」

ツイッターより 10月23日

 日本維新の会の足立康史議員のツイッターより。全文はこのようなものだった。「私は、公示日に前後して『連続落選なら比例枠を返上する』『相手陣営と正々堂々と戦った上でなら二言なし』『背水の陣で戦い抜く』とツイートしましたが、大阪9区以外の皆様からも比例票を通じて『足立支持』の票を多数いただいたことを知り、そうした有権者のお気持ちに応えていく決意を固めました」

 足立氏は2014年の衆院選挙に維新の党公認で大阪9区より出馬して落選。重複立候補していた比例近畿ブロックで復活していた。10月11日、足立氏は「そもそも、重複立候補は党の方針。その上で、小選挙区で連続落選なら次は公認なし、だ。しかし、私はそれでは甘い、と言っている。連続落選なら、私は比例枠を返上すると言ってるんだ」とツイート。自民党の原田りょう大阪府議のツイートによると、足立氏は公開討論会でも「今回小選挙区で落ちれば比例復活は無し。政界を引退することが決まっております!」と発言していたという(10月10日)。

 ものすごく勢いよく「連続落選なら比例枠を返上」「政界を引退」とぶち上げておきながら、いざ落選して比例復活が決まると、それ以上の勢いで前言を撤回してみせたということになる。当選すれば何を言ってもいいと言わんばかりだ。「比例票を通じて『足立支持』の票を多数いただいた」とあるが、有権者は「維新」と書いただけで「足立支持」というのは自分の解釈に過ぎない。ここまであからさまな前言撤回をする議員が憲法改正の一端を担うのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。

枝野幸男 立憲民主党代表
「私は自分のことをリベラルと言ったことはありません。保守だと思っています。私は日本の保守本流だと」

ホウドウキョク 10月22日

 立憲民主党の枝野幸男代表がインタビューで語った言葉。24日に出演したテレビ番組でも、自身が「保守である」と定義づけてみせた。

 飛鳥時代に聖徳太子が制定したとされる十七条憲法冒頭の「以和為貴(和を以て貴しとなす)」を座右の銘として紹介した枝野氏は、「日本の一番古い政治方針です。私は和を以て貴しとなす以来、日本の歴史と伝統は『リベラル』だと思っています」と説明した。

「保守だけどリベラル」 ©釜谷洋史/文藝春秋

 枝野氏は以前にも「かつての(自民党の)大平正芳さんや加藤紘一さんは『保守だけどリベラル』と言っていました。あえて言うと、私の立ち位置はその辺だと思います」と語っている(ハフィントン・ポスト日本版 10月9日)。

「保守だけどリベラル」という主張は、ちょっとわかりにくい。もう少し説明をしてもらうと、次のような言葉になる。「自由を大事にして多様な価値観を認めて、自由放任な自己責任論ではなくて、お互いに支え合うことを大事にする。これはリベラルであると同時に保守なんですよ」

 選挙中は「保守」を自任する漫画家の小林よしのり氏が枝野氏の応援に駆けつけ、「なぜ保守のワシが枝野氏を応援するか。それは、希望の党も自民党も保守じゃないからだ。枝野氏の方がもっと保守だ」と叫んだ(日刊スポーツ 10月14日)。

青山雅幸 立憲民主党・衆院議員
「あとで一緒に風呂行く?」

『週刊文春』11月2日号

「逆にしたという証拠があるの?」 ©文藝春秋

 躍進を遂げた立憲民主党に、さっそくスキャンダル発生。新人議員・青山雅幸氏が20代の秘書にセクハラを繰り返していたというのだ。

 彼女のノートにはセクハラ被害が詳細に綴られている。手を握られたり、抱きつかれたりされるだけではなく、別の秘書と3人で出張した際は、2人きりになった瞬間、「ハイハイをしながらこちらへ寄ってきた」こともあったという。一体どういうシチュエーションなんだ? 「あとで一緒に風呂行く?」というメールも送られてきた。

『週刊文春』の取材に対し、青山氏は「逆にしたという証拠があるの? 彼女の一方的な言い分だと思うんです。全部が全部、彼女の話が本当だと思われると間違いだと思うし、名誉毀損になる。彼女は人をハメる人」と秘書への批判を繰り返した。青山氏の弁解は、レイプ被害を訴えたジャーナリストの伊藤詩織氏に対する元TBSワシントン支局長・山口敬之氏の反論そっくりだ。

 立憲民主党は報道を受けて執行役員会を開き、青山氏を無期限の党員資格停止処分とする方針を決めた。同党は「性暴力の根絶を求めている我が党で、セクハラで当該女性を傷つけるような状況が発生していることは、甚だ遺憾だ」というコメントを発表している(TBS NEWS 10月26日)。