梅津投手、柳投手、岡田投手、祖父江投手を勝手にチェック!
――続いて梅津晃大投手、彼も187cm 90kgと大柄です。
「ちょっとTシャツの丈が長すぎると思いました。オーバーサイズTシャツはトレンドですし、楽だから着る人も多いと思うんですけど、だからこそ丈感が重要。丈が長いトップスにスキニーだと、せっかくの長身が胴長に見えちゃって勿体無いですね。今はオーバーサイズTシャツのバリエーションも豊富なので、肩や身幅だけ広くて丈は短めのものを選ぶか、緩めにタックイン(パンツの中にシャツの裾を入れること)すると、より洗練された印象になるかなと思います」
――梅津投手は大学時代にメジャーのスカウトからも好評価を得ていました。米国のメディアはファッションチェックも細かいので、将来のためにもこれから頑張ってほしいですね。では、続いて柳裕也投手。動画内でもご自身が話しているように“ネタ枠”としての登場です。コロナ禍のご時世、胸に“Stay home”とメッセージを込めたTシャツを着ての撮影でした。
「ある意味、一番個性が出ていて良いと思いました。SupremeのボックスロゴTシャツのパロディっぽいデザインですが、こういうのって着る人にキャラクターがないと難しいんですよね。あと、10万円以上するBalenciagaの人気スニーカーを履いていたり、最近また出てきているダメージドデニムを選んでいたりして、“ネタ枠”と言いつつも実はオシャレがかなり好きなんだろうなと感じました」
――なるほど、来年は柳投手の“ガチファッション”も見てみたいですね。次は岡田俊哉投手、178cm 67kgとかなり細身です。
「シンプルですね。ただ、動画で見るとネックレスをしていますよね。撮影ではTシャツの中に入れていますが、これだけシンプルなら外に出してもいいんじゃないかな?と。全体としては長身だけど細身でスラッとしていて、白黒のバランスや丈感は6人の中では一番良いと感じました。野球選手はスニーカーにこだわる方が多いのか、岡田選手も足元はPRADAですね」
――ちなみに岡田選手は今年で5年連続イケメンコンテスト入選、めでたく殿堂入りとなりました。岡田選手おめでとうございます! では、最後に祖父江大輔選手です。ファンの間ではオシャレな選手として知られています。
「祖父江選手、好印象でした。いい意味でアスリートっぽくないというか、自分の好きなスタイルがはっきりしていると感じます。黒とダークグレーで全体をまとめているんですが、Tシャツも背面にカラフルなプリントが入っていて洒落ていますし、キャップやアクセサリーの取り入れ方も上手。強いて言うなら、足元はBirkenstockのようなサンダルや色のラインが入ったスニーカーにすると、軽やかさが出ていいかなと。でもこの6人の中では一番オシャレだな、と思いましたね」
――ありがとうございます! ここまでD-LOVE6のファッションを見ていただきましたが、全体の講評をいただけますか?
「野球選手をファッション視点でチェックするのは初めてだったんですが、本当にシンプルな私服の方が多いんですね。若い時から球団に入るので、先輩達の格好を見て、それを後輩が真似してという感じで、みんな格好が似てきちゃうんでしょうか? そういう事情もある気がしますが、個人的にはもっといろんなスタイルが見てみたいですね」
ドラゴンズの“お洒落レジェンド”登場!
――ではオマケとして、この人をどう思うかを藪野さんに伺いたいです。現役時代からオシャレで有名だった、英智コーチのインスタグラムを見ていただけますか? 彼はファッションデザイナーとしても活動することがあり、個人的にはドラゴンズだけでなく球界全体を見回しても相当オシャレだと思います。
「良いじゃないですか! 凄く良いですね。伊達っぽいメガネをかけていたり、マフラーの巻き方に拘っていたり、小物使いが上手いです。シーンによって、いろんなテイストのファッションを楽しんでいて、素直にオシャレだと思います。
ファッションは最も分かりやすい自己表現の手段ですから、影響力もあるプロ野球選手にはこれくらいやってもらいたい。もちろんファッションで注目を浴びる必要はないのかもしれませんが、もっとファッションを楽しんでほしいし、個性を見せてほしいですね。そういう意味で、欧米のスポーツ選手はファッションをうまく活用していると思いますし、日本ではサッカー選手の方がそういうイメージがありますよね。ただ、野球界でもこれだけ良いお手本が傍にいるんですから、ぜひファッション面も指導していただいて(笑)。英智コーチのお名前、覚えておきます!」
ー最後にハナマルをいただけました! 藪野さん、今回は本当にありがとうございました。次回は英智コーチ特集をお願いします!
「良いですね! “英智コーチの1週間着回しコーデ”チェックをやってみたいです!」
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