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“ごっつええ”バラドル→紅白歌手→クール系女優→電撃離婚… 波乱の篠原涼子47歳が語っていた“息子との生活”

2021/08/07
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立て続けに代表作を生み“かっこいい女”像確立

 話が前後しますが、篠原さんは名バイプレイヤー時代を経て、ドラマ『早乙女タイフーン』(2001年/テレビ朝日系)やドラマ『ぼくの魔法使い』(2003年/日本テレビ系)などで、ヒロインを演じるようになっていきます。

 特に2004年4月クールでは、ドラマ『アットホーム・ダッド』(フジテレビ系)でヒロインを演じ、『光とともに…~自閉症児を抱えて~』(日本テレビ系)では主演するという快挙も。売れっ子役者が同時期に2つのドラマに出演すること自体はさほど珍しくないですが、主役級の役どころで掛け持ちしたのはなかなかの異例です。この頃にはすでに、彼女の業界内での需要がそれだけ高騰していたということでしょう。

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 その後、『anego[アネゴ]』(2005年/日本テレビ系)、『アンフェア』(2006年/フジテレビ系)、『ハケンの品格』(2007年/日本テレビ系)などで主演。このあたりは現在でも彼女の代表作と呼ばれることが多い作品です。毎年強くてかっこいい女性といった当たり役を演じていたことで、現在の篠原さんのイメージが確立されたとも言えます。

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 篠原さんは2005年に市村さんと結婚、2008年に第一子を出産しているので、プライベートで人生の大きな転換期を迎えていた頃に、かっこいい女性というパブリックイメージが固まっていったことがわかります。結婚・出産という私生活での大きな出来事が、彼女の女優としての内面や世間へのブランディングに、大なり小なり影響を与えただろうことは想像に難くありません。

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