7月27日の19時半頃、世田谷区内の住宅街で都営バスから、きょろきょろと周囲を見渡しながら1人の男性が降りてくる。
黒のキャップを目深に被り、顔には大きな黒いマスクを着用しているのでほとんど顔が見えない。細身の上半身にまとったエイリアン柄のTシャツが目をひく。
この男性は人気ダンスロックバンド「DISH//」のメンバー・矢部昌暉(23)。バスを降りた矢部が周囲の警戒を緩めずに歩きだす。5分ほど歩いた先のスーパーの前で、1人の女性が待っている。ベージュのキャップを深く被り、黒のノースリーブニットに白のワイドパンツ姿で、スタイルが良くひときわ目立っている。
その女性は矢部の姿を確認すると嬉しそうに足早に近づき、合流するやいなや矢部の腕に絡みついた。元「ラストアイドル」の人気メンバー、長月翠(21)である。2人は現在、都内の高級マンションで同棲している。
10歳頃から芸能活動、2016年には明治大学へ入学
矢部は、北村匠海(23)、泉大智(25)、橘柊生(25)らと共に2011年に「DISH//」を結成。2012年に「It's alright」でインディーズデビューを果たし、翌2013年には「I Can Hear」でメジャーデビュー。2015年には初の武道館公演を成功させ、ドラマ「僕たちがやりました」(2017年・フジテレビ系)の主題歌に抜擢されるなど、順調に人気を高めてきた。
そして2020年3月にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で発表した「猫」でその地位を不動のものにした。2021年8月現在、再生回数は1億回を突破し、2020年の第62回日本レコード大賞ではそのYouTubeバージョンが優秀作品賞を受賞している。
「矢部は『DISH//』でコーラスとギターを担当し、2016年には明治大学に入学しました。10歳頃の2008年から子役として芸能界で活動していて、2010年からは2年間『天才テレビくん』シリーズにも出演していたので知名度も高い。個人での活動も多く、ドラマや映画に加えて生駒里奈と共演した舞台『暁のヨナ』では主演も務めています。8月8日から始まるミュージカル『ジェイミー』でも、性的マイノリティの主人公と対立する難しい役柄を任せられています」(スポーツ紙記者)