「RIZAP GOLF」で400万以上 超高額の優遇
冒頭の話に戻ろう。そんな“オリパラ事務局の大物”は六本木通りを過ぎると、「RIZAP GOLF」と書かれた看板下に吸い込まれていった。RIZAP関係者は語る。
「RIZAP GOLF六本木店は政界や財界のVIP顧客が特に多い店舗と聞いています。平田さんがこちらへ通い始めたのは、2018年5月7日から。忙しい中、ほとんど欠かさず週1回以上、多いときは週4回のペースで通っているようです」
平田氏のゴルフ好きは政財界では有名だ。
「大学までサッカーにのめり込んでいたこともあり、スポーツは元々好き。ゴルフへの打ち込みようもすごいですよ。大企業の監査役なども務めており、財界の人脈もあって休日にゴルフへ行く機会も多いようです。本当にゴルフがお好きなんでしょうね。メキメキ腕を上げ、今ではスコアは80台前半だとか」(財界関係者)
もちろん平田氏がゴルフスクールに熱心に通うこと自体は個人の自由である。しかし、平田氏が払っているレッスン料金に問題があるのだ。前出のRIZAP関係者が明かす。
3年間、1度もRIZAP GOLFに支払いをしていない
「平田さんの顧客データベースを照会すると、支払い履歴を示す『単価』と書かれた項目にはすべて『0』と入力されています。入会費も本来であれば税込5万5000円をお支払いいただくのですが、表示されているのは『0』。つまり、平田さんはこの3年間、一度もRIZAP GOLFにレッスン料の支払いをしていないということになります」
この関係者に顧客データベースを見せてもらうと、これまでに平田氏が受けたマンツーマンのゴルフレッスンは、少なくとも3年強で234回。RIZAP GOLFの料金プランで、最も1回あたりのレッスン料が安くなる96回分のレッスン2回と、40回分のレッスン1回を合計した金額は、累計457万3800円。少なくとも400万以上の“超高額優遇”を受けていたことになる。
「平田氏のレッスン料を無料にするための名目としては『撮影用』『モニター』『レッスンプレゼント』と記載されています。ちなみに『撮影』『モニター』とは芸能人などが登場するCMやウェブ広告の撮影の際に使用するのですが、平田さんがレッスンをしているときに撮影を行ったことは一度もないようです。通常、Before・Afterを見せる撮影で使うのは16回。168回なんてどんな有名人でもありえません。民間人では有名企業の社長などに『社員割引』が適用される例もありますが、全額無料の“ゴチゴルフ”は、私の知る限りでは平田さんぐらいです。
平田さんの大学時代からの盟友で、通産省に同期入省し、資源エネルギー庁長官を務めた日下部聡氏や、大物政治家も同店舗に通っていますが、しっかりと全額払っています」(同前)