ランキングにならぶ新作「以外」のゲームを支える“もう1つの要因”
任天堂は第1四半期(3カ月)のミリオンセラータイトルとして7作品を挙げています。内訳は今期発売の新作ソフトが4作品、それ以外が3作品です。「マリオカート8」が169万本(2位)、「あつまれ どうぶつの森」が126万本(4位)、「リングフィット アドベンチャー」が115万本(5位)です。
これは四半期の数字なので、単純計算をすれば1年後には4倍。年末年始には売り上げが跳ね上がるので、それ以上になるでしょう。
それ以外でも、おなじみの人気ソフトが売れています。2021年3月期の通期連結決算のミリオンセラータイトルを見ても、その年に発売された新作ソフト「以外」のタイトルがずらりと並びます。
ここに挙げたタイトルの出荷数を合算すると3200万本を超え、「あつ森」クラスの数字が出てきます。
これだけ人気タイトルがロングテールで売れている背景には、新作だけをプッシュしていないことがあげられます。発売から時間が経過したソフトのCMを流したり、玩具店の販売コーナーではいまだに販促用のPVが流れていたりします。
またネットでも期間限定の値引きをしたり、期間限定で正規のソフトを配信して「お試しプレー」で新規の顧客も獲得します。ソフトをしっかり作る上に、販促活動も熱心なのです。
【お知らせ】
— どうぶつの森 (@doubutsuno_mori) August 5, 2021
「あつまれ どうぶつの森 × 横浜・八景島シーパラダイス はっけい島 海の生きもの ふれあい展」の開催期間が9月30日(木)まで延長されることになりました。
くわしくはこちらhttps://t.co/h5GFvPEoJT
妥協しない開発とそれを徹底的に売ろうとする粘り強い販促が生むロングセラー、ゲーマー向けの「マリオカート」シリーズと、女性に人気でライト層を取り込んだ「どうぶつの森」シリーズ。それぞれタイプの違うソフトが、Switchのソフトをけん引している状況は、任天堂にとって理想的な流れであり、好調の象徴ともいえそうです。