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無言のまま警備員にタックルをかまし、馬乗りになった

「事件があった6階では11日の夜中から酔った選手たちが部屋を出て大声で叫んだり、互いの部屋を行き来していました。被害に遭った人とは別の警備員がやんわりと注意するほどだったといいます」(前出の大会関係者)

逮捕の一報を伝えるニュース TBS NEWSより

 そんな中、自室を出てきたゴゴチュリ選手は、廊下の端に立つ男性警備員に襲いかかった。廊下を30メートル以上一直線に走ると、無言のまま警備員にタックルをかまし、仰向けに倒れた上に馬乗りになった。ヘッドロックをするように、その太い腕を警備員の頭に巻き付けると、ようやく暴行をやめて立ち上がった。

 その間、約1分。ゴゴチュリ選手は直後、なぜか自ら倒した警備員に手を差し出し、引き起こしている。

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一部始終が防犯カメラに映っていた

「一部始終が防犯カメラに映っていました。後から柔道選手と聞いてびっくりしました。パラリンピックの柔道は全員が視覚障害者です。彼は弱視だそうで、廊下を真っすぐ走れる程度には見えているわけですね。それどころか、5年前のリオデジャネイロ・パラリンピックでは90キロ級で金メダルを獲得し、今回も有力選手でした。そんな巨体に向かってこられれば、怖いでしょうね」(同前)

 だが、彼の奇行はそこで終わらなかった。防犯カメラの続きには、別の行為が映っていたという。