文春オンライン

大戸屋に呼び出され「1年後あんたなんか消えてる」 益若つばさ35歳がPopteenカリスマ読モ時代に受けた“ギャルの洗礼”

益若つばささんインタビュー #1

2021/09/07
note

ギャルから「嫌ならちゃんと自分の言葉で話しな」

――昔は「ギャル」というとガングロでメッシュを入れてルーズソックスで……みたいな“型”がありましたけど、今は型がなくて、けっこう自由なスタイルですよね。その源流は益若さんだったというか。

益若 姫ギャルとか、いろんなタイプのギャルが出てくるきっかけになったかもしれないですね。ただそれができたのも、ファンの人たちが「自分の好きなもの好きって言っていいよ」と教えてくれたことが大きくて。あとはギャルの子たちの影響もあります。

 私は全然自分の意見を言わないし人見知りだったこともあって、イベントの時も一人ではじっこにいて。でもギャルは自分の意見をはっきり言う子が多かったから、そういう態度が疎まれて、撮影で無視されたり、大戸屋に呼び出されて「1年後はあんたなんか雑誌から消えてる」と言われたこともありました。周りは全員敵だと思っていたこともあります。

ADVERTISEMENT

 

 ただ面倒見のいいギャルもいて、「はっきり言わないのも悪い。嫌ならちゃんと自分の言葉で話しな」って言ってくれたんですよね。それまでの私はコミュニケーションを円滑にするためには自分が黙っている方がいいと思っていたので、衝撃を受けました。

 彼女たちのアドバイスのおかげで、自分の思いを周りに伝えて形にするプロデュース業もできるようになった。いいことも悪いことも、ギャルたちが教えてくれました。

読モに“芸能人の仕事”が回ってくる時代に

――今でこそ鈴木奈々さん、みちょぱさんなど、読者モデルが芸能界に進出することは当たり前になりましたが、その道を切り拓いたのも益若さんですよね。

益若 それまで読モは雑誌の中だけの存在だったわけですけど、私たちの時代から、それこそ当時は一般人で事務所にも入ってないのに、携帯電話のdocomoの冊子に出たり、109のポスターになったり、初代プリクラ機の時期のモデルをやるようになったりして、今まで芸能人がやっていた仕事が私たちに回ってきたんです。

「つばさ売れ」というキャッチコピーまで生み出した益若さん。自身が商品プロデュースを手がけたつけまつげ「DOLLYWINK」は世界中で販売されている

――そういった仕事は、たとえば代理店から益若さんの携帯に直接連絡が入るんですか?

益若 そうです、そうです(笑)。「電通ってなんだろう?」とか思いながら電話してました。それに当時は請求書の書き方なんて知らないから、一銭ももらえなかった仕事もけっこうあります。その時は高校の延長みたいな感じで、遊びだったんですよね。自分たちが好きなものを発信すると、それが自然と世間でも流行って時代の流れになるという、不思議な時代でした。