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こうなるともう神頼みしかない

 勝負の神様、秋保神社――。

 仙台の奥座敷、秋保温泉。この地に祀られる秋保神社は、さかのぼること1200年前、平安時代初期に時の征夷大将軍・坂上田村麻呂が、この地に熊野神社を祀ったのがはじまりと言われ、室町時代に諏訪神社御神霊を勧請し祈願所とした事から「戦の神」として崇拝されるようになる。

 2014年ソチ五輪と2018年平昌五輪フィギュアスケートで金メダリストとなった羽生結弦選手が必勝祈願を行ったことが有名なパワースポットだ。

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 というわけでマー君の勝ち運回復を祈願しに、秋保神社にあの方へ行ってもらった。#r891,#r891,Rakuten.FM TOHOKU,89.1MHzレポーター、河内一朗さあああん!!

河内「はい! 浪速のおにぎりDJ・カワチイチロウでございます! 本日は岡島豪郎選手の誕生日、9月7日火曜日16時、このたびはハガ監督の無理な急なオーダー……いや田中将大選手の勝ち運回復のために秋保神社を参拝させていただきます!」

©河内一朗

 急なオファーにもかかわらず、岡島選手のキャップをもって秋保神社へ参拝にしいってくれた河内さん。自撮り棒でハイチーズ。

©河内一朗

 奉納旗を眺めていると、オオオレッツゴーサブローラララ大村三郎ファームディレクターが奉納した幟(のぼり)を発見。野球の神様に愛される選手を育てるという願い、素晴らしい。育ててほしい。ちなみに幟は一式6000円で奉納できる。HPからも幟の奉納も可能のようです。

©河内一朗

河内「ただいま祈願しまして、任務完了しました! これで田中投手の勝ち運が再び上昇することでしょう! そして楽天イーグルスも必勝! 一魂! 日本一の東北へ!」

 本殿にある存在感たっぷりの子宝和合の神の前で任務報告を行う河内さん。ありがとうございます! さあこれできっと大丈夫! マー君の勝ち運が回復したはずだ。

 思えば2013年9月6日、ちょうど8年前のKスタ宮城を今はっきりと思い出す対北海道日本ハムファイターズ戦。

 田中将大と大谷翔平と対決を見に集まった球団最多観客22316人。

 試合序盤にマー君が打たれ2点先制、苦しい試合展開となる。そこでマー君を救ったのは藤田一也と松井稼頭央。5回に放った藤田の2点同点タイムリー、続いて6回松井稼頭央の勝ち越しホームラン。そしてそのリードを9回までマー君が一人で守り抜き開幕20連勝を決めた。

 試合後、お立ち台には3人があがった。

「魂で打ちました!」と笑顔で答える松井と藤田、それを見つめて顔がほころぶマー君。チームの明るさと、このまま今年は優勝するんだろうな、と勢いを感じさせる象徴的なシーンだった。

 あの日のお立ち台でみせてくれたようなマー君の笑顔がまたみたい。

 そしてシーズン終盤、田中無双を見せてくれ!

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