特徴的なのは今年のトレンドであるチェック
ポイントとなっているのは、ボルドーカラーだけではない。前出のファッションライターが続ける。
「よく見ると、ベースカラーにもこだわりがみえます。秋篠宮さまがグレーブラウンのジャケットで佳子さまはブラウン。綺麗なグラデーションになるよう濃度もちゃんと計算されています。素材感も色々で、佳子さまのようにニット素材もあれば眞子さまはウールジャージに近いような素材になっています。
あと特徴的なのは今年のトレンドであるチェックでしょう。特に眞子さまのジャケットはブリティッシュチェックで、若い女性の間でも非常に流行っている柄。それをジャケットで取り入れるという、割と上級者向けのコーディネートだと思います。カラーとテイストは合わせつつも、個性はしっかり引き立つようにバランスが取られています。
計算されているのは服装ばかりではありません。ポーズも特徴的です。まずご家族が座ってらっしゃるのは、どう見ても5人用のソファではありませんよね。紀子さまが秋篠宮さまの腕に手を回していますし、悠仁さまが秋篠宮さまの膝に手を置いて、それぞれが重なる形で密着されています。写真からは確認できませんが、おそらく眞子さまと佳子さまもそれぞれ悠仁さまと紀子さまの背中に手を回すような姿勢になっているのではないでしょうか。
この距離感は“日本人離れ”しているとも言えます。例えば、ファッション誌の撮影でもご家族や夫婦を撮る際に、距離を縮めてもらったり、もう少し顔を近づけてくださいとお願いをするのですが、日本人の場合、どうしても恥じらいが出てしまって、なかなか応えてもらえないことが多いのです」(前出・ファッションライター)
英国王室のスタイルに似ている
「その点では、今回の秋篠宮ご一家のお写真は英国王室のスタイルに似ているといえるかもしれません」と前出のファッションライターは語る。さらにリンクコーデについても「英国流を意識されているのではないか」と続ける。
確かに英国王室ではリンクコーデが頻繁に見られる。2017年にキャサリン妃の妹ピッパ・ミドルトンの結婚式に参列したキャサリン妃とシャーロット王女はピンクベージュがリンクしていた。ブライズメイドを務めたシャーロット王女のドレスにはピンクベージュの大きなリボンが付いており、帽子とドレスをワントーンで揃えたキャサリン妃と一緒にダスティーカラーで優しい雰囲気になっている。
クリスマスの礼拝時にもコートの色を揃えたり、時にはキャサリン妃の帽子の色と、シャーロット王女のコートの色がお揃いになっていることもあった。キャサリン妃のファッションはイギリス国民からも人気があり、着用したアイテムは即完売するなど注目の的だ。
そのイギリスでは、ちょうど1年前の2019年のクリスマスに王室が公開したある写真が話題になった。