王室が揺れる中で公開されたエリザベス女王の写真
英国王室では、毎年クリスマスの時期にエリザベス女王が国民に向けたビデオメッセージを公開し、その時の写真を英国王室のオフィシャルインスタグラムアカウントで公開している。例年なら、メッセージを送るエリザベス女王の傍らには英国王室メンバーの写真が何枚か飾られるのだが、昨年はなぜかヘンリー王子とメーガン妃の写真が置かれていなかった。さらに、それまではさりげなくテーブルの上に飾られていた他の王室メンバーの写真が女王よりも前に配置されており、写真の存在がより強調されているようにも感じられた。
当時は「ヘンリー王子とメーガン妃に対する、女王からの王室追放サインなのではないか」との憶測が英国国内で流れた。実際に年が明けた2020年1月にヘンリー王子とメーガン妃は王室脱退を表明し、カナダへと旅立っている。エリザベス女王は王室が揺れる中、家族の写真で王室の結束を示し、国民へ向けて“無言のメッセージ”を届けようとしたのかもしれない。
「エリザベス女王のブルーの衣装とチャールズ皇太子一家の統一されたブルーの衣装のリンクコーデがそんな“家族は一つ”というイメージをより一層強めています。よく見るとカミラ夫人もブルーの衣装ですよね。統一感がありつつも、自然に見えるのは濃淡のバランスかもしれません」(前出・ファッションライター)
リンクコーデのお写真は皇室カレンダーにも収録
実は、秋篠宮家による一家揃ってのリンクコーデのお写真が公開されたのは今回が初めてではない。令和3年版の皇室カレンダーに収録されている写真も一家そろってのリンクコーデで統一されているのだ。宮内庁担当記者が語る。
「公益財団法人菊葉文化協会から発行されているこのカレンダーは壁掛式のものと卓上式のものが製作されていて、それぞれ1部1000円(税込)と600円(税込)というお手頃価格です。両タイプ合わせて毎年10万部以上はコンスタントに売れている人気商品です。
菊葉文化協会のカレンダー紹介ページには“令和3年版の『皇室御一家』は,新春をお迎えになる天皇ご一家お揃いでのお写真を始め、全8枚で構成しております。最終頁には、皇室の年間のご活動や皇居東御苑の花暦などを掲載いたしました”と説明されています」