何をそんなに騒いでいるんですか、反政権界隈は
トランプさんがアレすぎて、また世界的に景気が良いからあまり目立たなくなってしまっているけど、なんか本人周辺や重要閣僚がロシアの皆さんとの関わり合いの中で蓄財していることが次々と明らかになっているとかで大変そうです。そんなこんなでトランプさんがいつまで大統領の座にいられるかは別として、これからの東アジアってのは米中対立の中で先を見据えながらどういう立ち居振る舞いをするのか決めていかなければならない時期なのであります。このクソ大事な時期にトランプさんと安倍ちゃんかよという嘆きは後世の歴史家に任せるとしても、いまを生きる私ら日本人としては、当面の北朝鮮対策、ゆくゆくは伸張する中国の影響力に対してどう身を処していくのか考えなければならん時期に差し掛かっているわけですよ。
そこに来て、すでにとっくに合意されていたアメリカの兵器輸入を大々的にアピールしたのもあって、我が国の反政府・反政権の皆さんが「アメリカから武器を買わされるのが安倍ちゃん外交のオチだったんじゃないか」とかいう邪推をしてネットでもテレビでも大騒ぎになっています。おい、そのアメリカ製武器ははじめから日本が輸入することが決まっていたものをトランプさんが喧伝しただけだぞ。そもそも日本の航空機からミサイルまで、ほとんどがアメリカ製であることをすっかり忘れて何をそんなに騒いでいるんですか、反政権界隈は。
そしてトランプさんは韓国へ旅立っていきました
また、通信社のちょっとした誤報がきっかけになって、トランプさんの娘・イヴァンカさんが立ち上げた助成基金に日本が税金で57億のお金を突っ込んだと誤解した皆さんが、さらに「アメリカに対する賄賂でありポチであって屈辱外交だ」みたいなことを言うのです。これだって女性起業家のための基金に日本やアメリカなど14カ国が中心となって税金ではなく外貨準備の中から5,000万ドルの負担を日本が致しますというG20で合意された内容を履行するだけの話で、イヴァンカさん無関係なんですよね。これに盛大に釣られる日本の知識人やメディアの騒ぎを見ると、お前らトランプさん以上にアレなんじゃないのかと勘ぐってしまうほどであります。
この辺の話は、すっかりメディアの記事のタイトルだけ読んで誤解してしまう馬鹿炙り出し装置にまでなってしまっておるわけですが、そういう日本国内の外野の喧騒をよそに、トランプさんは朝飯食ってさっさと韓国へ旅立っていきました。胃やはらわたの空気という空気が溜息として安倍ちゃんの口からどっと吐き出されたことでしょう。