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 夕刊フジは河野氏をリベラルと呼ぶが、両紙からの河野氏の扱われ方はリベラルというよりコウモリを思い出す。

「わたしはとりの仲間です!」と言ったり「わたしはけものの仲間です!」と言ったり、自分の得になるように立場を変えていたコウモリの寓話を。そのツケがいま河野氏にまわってきている。タブロイド紙を軽視してはいけない。大衆の下世話な心情に寄り添うタブロイド紙だからこそ「両側からツッコまれる河野太郎」という厳しい現実がみえてくる。

 コウモリ太郎ぶりはタブロイド紙以外にも書かれている。朝日は「微妙な言動を繰り返す河野さんは苦しい」という陣営の声を伝えた(9月18日)。日刊スポーツは「会見の度にトーンダウンしていく印象を強めた」(9月18日)。

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河野太郎の振る舞いはコウモリに似ている ©iStock.com

 読売の記事にも注目です(9月17日)。河野陣営の石破茂&小泉進次郎が、岸田氏と高市氏を支持する細田派を念頭に置いて批判的な発言をしているが「河野氏自身は対決路線と距離を置いている」。そして「攻撃的な発言は、石破、小泉両氏に委ねる役割分担の側面もありそうだ」。コウモリ戦法をバラしていた。

 トドメはこれ。石破氏は森友再調査について「河野氏に強く申し上げ、河野氏もそのことに同意した」と発言していたが、

『河野太郎氏「先日申し上げた通り」 森友再調査せずと再び表明、石破氏が申し出も』(東京新聞Web・9月16日)

 石破氏の説明と違うことをあっさり言う河野氏……。

すでにブレている河野太郎

 私は総裁選の見方として「誰がブレてるか、ブレてないか。1年後も3年後も同じことを言っているか」という視点もあると思う。

 それで言うと高市早苗、野田聖子はブレていない。1年後も3年後も同じことを言っているはず。総裁になって自分の政策をやりたいという出馬の意義がわかる。

 岸田文雄は最初はガツンと言うがすぐフラフラする。果たして1年後も同じ主張が言えるか。

 河野氏はすでにブレている。1年後、3年後どころではない。むしろ持論を封印してまで総裁になりたいというのが不思議。とにかく権力者になりたいということなのでしょうか。