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 私は再生可能エネルギーの比率を多くしようという河野氏の考えは良いと思う。しかし良い政策を訴える人なら、高圧で傲慢な態度で推し進めてもよいのだろうか。これは有権者が今後の政治家の見方として重要な点であると思う。私はやはりプロセスを大事にみていきたい。河野氏はそこを教えてくれた。

 河野氏の権力を持ったとたんの傲慢な態度はまだある。3年前の外務大臣時代には答えたくない質問に対し「次の質問どうぞ」と繰り返した。

《公式会見での木で鼻をくくった対応は、周囲をあきれさせた。》(産経新聞WEB・2018年12月11日)

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 当時も私は河野氏の態度について書いた。

《ここにきて「変節」だけでなく、自分より強者だけに対しては従順さが目立つ河野氏。それもこれも総理になるための戦略なのだろうか。》(「質問を4回無視」に産経師匠も一喝! なぜ河野外相は“変節”したのか?

 今にも通じるではないか。河野太郎は変節することにはブレていないのである(ややこしい)。変節漢ですらなくその場その場でウケることを言ってきただけなのかもしれない。今の右往左往ぶりで、それは証明されている。

「共感される政治目指す」と言うけれど…

 そしてまたこんな発言も。

『河野太郎氏「堂々とブロックします」 ネット番組で宣言』(朝日新聞デジタル・9月18日)

 堂々と話をずらしているので何度も書きますが、河野氏が問題なのは自分からエゴサーチして批判や論評、疑問を言う人をブロックしていることです。クソリプをブロックすることが問題なのではない。そして論評者を封じた空間で気に入らない報道を「フェイクニュース」とツイートしたりして、やりたい放題になっている。世論を都合よく誘導できる怖い手法なのである。

 でも、河野氏は「分断乗り越え、共感される政治目指す」(毎日新聞WEB・9月17日)と言っている。

 もしかして河野太郎って2人いる? とても不思議な総裁候補者です。