真っ暗な場所から声が聞こえ、子どもたちは怖いと怯えた
松原容疑者は、その後は地元で土木関係の仕事についていたという。しかし、昨年夏ごろに勤務中に足を怪我したことで、生活に変化が現れ始める。前出の近隣住民が語る。
「怪我のため、しばらく足にギプスをつけて、松葉づえをついていました。それまでは作業着で出勤する姿をよく見ましたが、治ってからは家を出る時間も昼過ぎだったり、夕方だったりと不規則な時間が多くなりました。仕事を辞めたのかな、と心配していました。
昨年秋ごろからは、家の前の河原で夜になると毎日どこかに電話する姿をみかけるようになりました。真冬でも毎日欠かさず、1日5時間ぐらい。うわずったような声で話していて、今思えばあの電話の相手が桜利斗ちゃんのお母さんだったのではないかと思います。夕方、私の子供が塾に行くときに見送りに表に出たら、川原で電話する松原容疑者を見かけました。夜になって、子どもが塾から帰ってきた後も松原容疑者はまだ電話していました。電灯も何もない真っ暗な場所から話し声がずっと聞こえてくるので、子どもたちは『怖い』と怯えていました。
ちょうどその頃から、やんちゃな服装をした同世代の友達が、黒塗りの車で松原容疑者の家に来て、彼をピックアップし、どこかに出かける姿を見かけることが多くなりました。黒塗りの車に乗っていた人は松原容疑者の先輩なのか、いつもペコペコしていたのを覚えています」
今年8月31日に松原容疑者は桜利斗ちゃんを殺害した後、逮捕されるまで羽曳野の自宅に戻っていたという。
「逮捕される1週間前に友達と自宅前で話す松原容疑者を見たのが最後ですね。いつもと変わらない様子で笑っていました。2週間前には警察が自宅に来たという噂を聞いたので、変だなとは思っていたんです。今回の報道は未だに信じられません。心に潜む“狂気”というのでしょうか。子供の頃から松原容疑者のことは知っているつもりでしたからね……」
松原容疑者が育んでしまった“狂気の正体”とは何だったのか? 動機の解明が待たれるが、松原容疑者はいまだに「遊んでいただけ」と容疑を否認しているという。
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